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    2026年9月21日 22時16分

    ドイツのメルツ首相、首相および党首の座に留まる意向

     ドイツのメルツ首相は21日、相次ぐ州議会選挙での与党・キリスト教民主同盟(CDU)の大敗を受けながらも、首相および党首の座に留まり、年金・医療・税制などの構造改革を推し進める姿勢を強調した。CDU執行部会合の場では党首交代を求める声は出なかったとしているが、相次ぐ大敗によってメルツ首相への党内圧力は急降下しており、政権の実行力と連立の安定性が大きく揺らいでいる。

     20日に実施されたメクレンブルク・フォアポンメルン州議会選挙において、CDUの得票率は4.9%に留まり、議席獲得に必要な5%のハードルを下回る致命的な敗北を喫した。CDUが州議会で全議席を失うのは第二次世界大戦後初の異常事態だ。同州では右派勢力「ドイツのための選択肢(AfD)」が得票率約38%を獲得して第1党へと飛躍した。CDUは2週間前に行われたザクセン・アンハルト州議会選挙に続く連敗となり、足元の基盤崩壊が顕著となっている。

     同日行われた首都ベルリンの州議会選挙でもCDUは後退し、得票率25.3%を獲得した左派政党が第1党の座を射止めた。伝統的与党の失速と対照的に、右派AfDや左派政党が存在感を急速に高めており、ドイツ政治における二極化傾向はいよいよ鮮明となっている。

     メルツ首相は社会民主党(SPD)との連立政権を維持し、改革を加速させる方針を示している。しかし、連立相手のSPD内部からは早期退職制度の廃止を盛り込んだ年金改革などを中心に、改革内容そのものの見直しを求める反発の声が噴出している。州議会選挙の大敗を受けて求心力の低下は免れず、連立政権の政策推進に向けた調整は難航を極める公算が大きい。

    株探ニュース