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    2026年8月12日 22時07分

    メタとエヌビディア、公開型AIモデルで中国勢に対抗

     メタ<META>とエヌビディア<NVDA>が今週、開発者が無償でダウンロードして利用できるAIモデルを相次いで公開した。オープンAIやアンソロピックといった競合が注力する非公開型モデルとは一線を画し、オープンソースのエコシステムを通じた技術提供で巻き返しを図る。

     メタは10日、「ミューズ・グリマー」を発表すると伴に、最新モデル「ミューズ・スパーク1.2」の学習済みパラメーター(ウェイト)を公開する方針を表明した。ザッカーバーグCEOは、高性能モデルをコミュニティーへ開放するオープン戦略を加速させている。

     翌11日にはエヌビディアも「ネモトロン3.5・ライトニング」を発表。モデルのウェイトに留まらず、学習用データセットや手法まで幅広く開示し、真のオープンソースとして差別化を打ち出した。

     背景には、オープンモデル市場で急速に存在感を高める中国勢との競争激化がある。ムーンショットAIやディープシーク、アリババの「クウェン」などが躍進する中、両社には米国発の有力な選択肢を提示する狙いがある。

     クラウドストレージ大手ボックスのCEOは、安全保障上の観点から中国製モデルを採用しにくい政府機関や大手金融機関を中心に、米国製の高性能なオープンモデルに対する潜在需要は極めて大きいと分析する。

     一方、メタにとっては開発者からの信頼回復が課題となる。同社はかつて「ラマ」シリーズでオープン化を主導したものの、2025年4月発表の「ラマ4」で評価を落とし、非公開型へ一時軸足を移した経緯がある。

     今回の動きについて専門家は「米主要企業がオープンなエコシステムへ復帰する意義は大きい」と評価しつつも、持続可能な開発者コミュニティーを構築できるかが今後の成長を左右すると指摘している。

    株探ニュース