2025年7月14日 23時21分
今週の米企業決算、事前の期待はそれほど高くはない その分ハードルは低い 粗利益に注目も
きょうの米株式市場は小幅な値動きで始まっているが、今週のイベントを控え、様子見ムードが広がっているようだ。その中でも今週から始まる米企業決算に市場は注目しているが、市場の事前の期待はそれほど高くはないようだ。S&P500企業の4-6月(第2四半期)決算は2.5%の増益に留まる見通しで、2023年半ば以降で最も低調な決算シーズンとなる可能性が指摘されている。
11業種中6業種で減益が予想されており、S&P500企業の通期の利益の伸び予想も、4月上旬時点の9.4%から7.1%に低下。
S&P500株価指数は過去最高圏で推移しているが、利益見通しは軟化しており、企業はトランプ大統領の貿易政策にも対応を迫られている。ただ、予想のハードルが下がっている分、企業にとってはそれを上回ることが容易になる。企業の最新のガイダンスに基づけば、控えめな予想を容易に上回る可能性があると見られているようだ。
また、ストラテジストは「企業が予想を上回るのは容易だが、注目されるのは粗利益だ。関税の影響が出るとすれば、そこに表れるはずだ」と語った。
決算発表は明日から本格化し、JPモルガン<JPM>、シティグループ<C>、ブラックロック<BLK>などの大手金融が先陣を切る。ネットフリックスといった主要企業も今週決算を発表する予定。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
11業種中6業種で減益が予想されており、S&P500企業の通期の利益の伸び予想も、4月上旬時点の9.4%から7.1%に低下。
S&P500株価指数は過去最高圏で推移しているが、利益見通しは軟化しており、企業はトランプ大統領の貿易政策にも対応を迫られている。ただ、予想のハードルが下がっている分、企業にとってはそれを上回ることが容易になる。企業の最新のガイダンスに基づけば、控えめな予想を容易に上回る可能性があると見られているようだ。
また、ストラテジストは「企業が予想を上回るのは容易だが、注目されるのは粗利益だ。関税の影響が出るとすれば、そこに表れるはずだ」と語った。
決算発表は明日から本格化し、JPモルガン<JPM>、シティグループ<C>、ブラックロック<BLK>などの大手金融が先陣を切る。ネットフリックスといった主要企業も今週決算を発表する予定。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース