マスク氏率いる宇宙開発企業のスペースＸは、内部関係者による株式売り出しを準備していると伝わった。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。同社の企業価値はオープンＡＩが記録した５０００億ドルを上回り、８０００億ドルに達する可能性もあるという。

　検討中の案では１株４００ドル超が提示され、これに基づくスペースＸの評価額は７５００億－８０００億ドルになる。

　また、早ければ来年後半にＩＰＯを目指す可能性があるとも伝えている。テキサス州の開発拠点「スターベース」で４日に開かれた取締役会で協議されたという。

　同評価額は、同社が７月に資金調達と株式売却を実施した際に設定された１株２１２ドル、企業評価４０００億ドルから大幅な上昇となる。

　ただマスク氏は６日、「スペースＸが８０００億ドルでの資金調達を目指しているとの報道が多くあるが、正確ではない」とＸへの投稿で述べた。

　スペースＸは史上最多の打ち上げ頻度を誇るロケット「ファルコン９」で世界の宇宙産業を牽引。また、約９０００基の人工衛星で構成する「スターリンク」を通じ、低軌道からのインターネットサービスでも主導的な地位を確立している。

株探ニュース