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    2025年12月8日 21時48分

    ゼレンスキー大統領、米和平案の交渉で依然隔たり

     ウクライナのゼレンスキー大統領は、米国が仲介する和平案を巡る交渉で、領土問題を中心に依然として隔たりが残っていると述べた。一方、トランプ大統領は、ウクライナ側の対応に不満を示している。

     ゼレンスキー大統領はインタビューで、「米国案には敏感な問題が多く残されており、戦禍に見舞われたウクライナへの安全保障保証や東部地域の管轄を巡って追加協議が必要だ」と説明した。特にドネツク州とルハンシク州を含むドンバス地域をどう扱うかについては合意に達していないという。

     また、「米国、ロシア、ウクライナそれぞれに異なる見解があり、ドンバスについて統一見解がない」とも語った。ウクライナとしては、米国をはじめとする西側同盟国からの安全保障の保証について、別建ての合意を求めているとした。

     この発言は、トランプ大統領がゼレンスキー大統領に対し、「和平案をまだ読んでいないことに少し失望した」と批判した直後に出たもの。最近、トランプ大統領はプーチン大統領の提案への反応については好意的なコメントをしていた。

     「私が、そして全てのウクライナ国民が答えを求めている問いは1つ。ロシアが再び戦争を始めたら、われわれのパートナーはどう行動するのかだ」とゼレンスキー大統領は述べた。

     現在、ゼレンスキー大統領はロンドンへ向かっており、スターマー英首相、メルツ独首相、マクロン仏大統領と会談し、米国案について協議する予定。

    株探ニュース