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    2026年9月8日 23時02分

    米株式市場、3つのハードルが意識されるも強気な見方は根強い

    *NY株式8日(NY時間09:52)(日本時間22:52)
    S&P500 7689.66(-28.94 -0.37%)

     米株式市場は夏場も堅調に推移。S&P500は5月25日のメモリアルデーから9月7日のレーバーデーまでに3%上昇し、期間中には終値ベースで過去最高を更新。時価総額加重の影響を除いたS&P500均等加重指数に至っては6%上昇し、相場上昇が大型ハイテク株以外にも広がった。

     一方、年末に向けて上昇基調を維持する上では、原油高、FRBの利上げと利回り上昇、11月の米中間選挙という3つのハードルが意識されている。中東情勢の緊迫化を背景に原油価格は上昇し、8日はブレント原油が100ドル近辺、WTIも2%程度上昇して93ドルを上回った。
     週末に米国とイランが互いに攻撃を行ったことで、エネルギー価格上昇がインフレを再加速させるとの懸念が強まっている。原油高は本日の米株式市場の重しとなり、ダウ平均は取引開始直後に一時549ドル安まで下落している。

     インフレ懸念を背景に、FRBによる追加利上げへの警戒も強い。短期金融市場では、来週のFOMCで0.25%ポイントの利上げが決まる確率を60%程度織り込んでいる。米10年債利回りも8月4日以降で約0.14%ポイント上昇し、金利上昇が株式のバリュエーションを圧迫する可能性がある。

     11月の中間選挙も今後の焦点となる。民主党が少なくとも上下院どちらかで多数派を奪還するとの見方がある中、アナリストは中間選挙そのものが持続的な相場のローテーションを引き起こす可能性は低いものの、選挙に向けた季節性は弱くなりやすいと指摘。民主党が予想以上に躍進すれば、現行政策の持続性への疑念から短期的に市場が反応する可能性があるとしている。

     それでも、年末に向けて強気な見方は根強い。ストラテジストは、世界的な株式の強気相場が続いているとして、S&P500指数の年末の目標を8400に設定。足元から約9%の上昇を見込む。一方、市場の予想中央値は8000となっている。

     市場のモメンタムも依然として強く、テクニカル面や年初来の上昇銘柄が年後半にも優位になりやすい季節性から、レーバーデー後もモメンタム相場が続くとの見方も出ている。VIXも8日は15前後と低水準で推移しており、中間選挙を通過すれば年末にかけて株価が再び上昇しやすくなるとの期待も残っているという。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース