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    2026年8月3日 23時45分

    イラン、ホルムズ海峡の一時的再開に向けてオマーンと協議

     イランは3日、ホルムズ海峡の一時的な航行再開に向けてオマーンと協議を行っていると明らかにした。NYタイムズが伝えた。一方、米国との直接協議は現時点で行われていないとし、包括的な和平合意はなお見通せないとの認識を示した。

     イラン外務省のバガイ報道官は会見で「現在のオマーンとの協議は、ホルムズ海峡を航行する船舶の新たな航路の設定に焦点を当てている」と説明。同氏は「オマーンとの協議はこの問題に集中しており、イランと米国に関する課題は今後の段階で検討されることになる」と述べた。

     協議が進展すれば、6月に崩壊した停戦合意に代わる新たな停戦協議につながる可能性がある。トランプ大統領は週末、ホルムズ海峡の再開に向けた進展を理由にイランへの攻撃計画を撤回し、「ホルムズ海峡で合意に向かう可能性があるとの報告を受けた」と説明していた。

     ただし、トランプ大統領はここ数カ月、イランとの外交進展が近いと繰り返し表明してきたものの、実際には交渉が頓挫してきた経緯がある。イランも米軍による攻撃後も基本姿勢を変えておらず、情勢は依然として不透明。

     バガイ報道官によると、イランとオマーンは新たな航路案の地図を交換しており、両国の利益や安全保障上の懸念を考慮した「中間ルート」も選択肢として検討されている。

     もっとも、市場関係者の間では、イランがホルムズ海峡に対する影響力を完全に手放す可能性は低いとの見方が多い。紛争前は船舶は自由に航行していたが、2月末以降の米国とイスラエルによる攻撃を受け、イランは海峡の封鎖を対米交渉上の重要なカードとして利用してきた。

     バガイ報道官は「米国によるイラン港湾への封鎖など未解決の問題が残る限り、ホルムズ海峡の状況が大きく改善することはない」と強調した。

     6月には、ホルムズ海峡の再開とイラン核問題を巡る包括協議を目指した停戦合意が成立したが、イランがオマーン沖を航行する商船を攻撃したことで短期間で崩壊した。

     この停戦合意が破綻した背景には、ホルムズ海峡におけるイランの権限を巡る合意文書の曖昧な表現があったとされる。イランは海峡の管理権限を広く認めた内容だと主張した一方、米国側はその解釈に異議を唱えていた。

    株探ニュース