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2025年10月14日 21時53分
ダウ先物は４２６ドル安 再び米中貿易戦争が燻ぶる＝米国株
米株価指数先物（12月限）（NY時間08:41）（日本時間21:41）
ダウ先物 45872（-426.00 -0.92％）
S＆P500 6625.00（-69.75 -1.04％）
ナスダック100先物 24597.25（-325.00 -1.30％）
きょうの米株価指数先物市場、ダウ先物、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００とも反落。前日はトランプ大統領が対中強硬姿勢を軟化させたこともあって、先週金曜日の混乱は落ち着き、米株式市場は買戻しが膨らんでいた。ひとまず安心感が広がっていたが、米中の貿易戦争は燻っているようで、本日の米株式市場は売り優勢となっている。
中国が韓国の造船大手ハンファオーシャンの米関連企業５社に対し制裁を科すと発表。米国による通商法３０１条に基づく中国海事・物流・造船業界に対する調査への対抗措置だとしている。貿易摩擦が再び激化し、４月から続いていた上昇相場への懸念が再び浮上している。
調整色を強めるか、それともこれまで通りに押し目買いに支えられるか、決算発表を前に注目される展開ではある。市場はこれまでＡＩバブルへの懸念よりも堅調な経済とＦＲＢの利下げ期待を重視し、押し目買いに動いて来た。
ストラテジストからは「本日の市場は再びリスク回避モードに戻りつつあるが、ファンダメンタルズの転換というよりは、流動性の薄い中での短期資金のポジション調整にも見える」との声も出ている。
取引開始前に米大手銀の決算が発表になった。トランプ関税によるボラティリティの高まりを背景に、トレーディング部門が堅調だったほか、Ｍ＆Ａなどのディールメイキングも回復し、投資銀行部門も全体的に好調だった。しかし、本日のリスク回避的な雰囲気もあり、時間外での株価の反応は鈍い。
なお、本日はパウエル議長の講演が控えている。現地時間の昼、日本時間の１５日午前１時台にパウエル議長が全米企業エコノミスト協会（ＮＡＢＥ）で経済や金融政策の見通しについて講演する予定。米政府機関閉鎖で米経済指標の発表がなく、手掛かり材料が少ない中、年内の金融政策について、何らかのヒントが出るか注目される。これまでのＦＯＭＣ委員の発言からすると、恐らく追加利下げに慎重姿勢を堅持するとも見られているようだ。
ＡＭＤ<AMD>が時間外で上昇。取引開始前にオラクル<ORCL>が、２０２６年第３四半期からデータセンター用コンピューターにＡＭＤの次世代チップ「ＭＩ４５０」を５万個導入する計画を発表した。
半導体機器のナビタス・セミコンダクター<NVTS>が時間外で急伸。エヌビディア<NVDA>の「８００Ｖ ＤＣ ＡＩファクトリー」アーキテクチャ向けのデバイスを発表したことが材料視されている。
化学品メーカーのオリオン<OEC>が暫定決算を受け時間外で大幅安。ＥＢＩＴＤＡは約５５００万ドルを見込んだほか、通期のＥＢＩＴＤＡ見通しを下方修正したことが嫌気されている。
オフロード車両、スノーモービルなど特殊車両を手掛けるポラリス<PII>が時間外で上昇。前日引け後にインディアン・モーターサイクル部門の分離独立を発表した。投資会社のキャロル・ウッドに過半数の株式を売却する契約を締結。
ＧＭ<GM>が時間外で下落。電気自動車（ＥＶ）生産計画の変更に関連して１６億ドルの特別損失を計上する。米証券取引委員会（ＳＥＣ）への提出文書で明らかとなった。
（NY時間08:51）（日本時間21:51）時間外
ナビタス<NVTS> 13.19（+3.22 +32.30%）
オリオン<OEC> 5.58（-1.26 -18.42%）
ポラリス<PII> 65.00（+3.64 +5.93%）
ＧＭ<GM> 54.34（-1.28 -2.30%）
オラクル<ORCL> 303.60（-4.41 -1.43%）
アップル<AAPL> 245.52(-2.14 -0.86％)
マイクロソフト<MSFT> 510.46(-3.59 -0.70％)
アマゾン<AMZN> 217.08(-2.99 -1.36％)
アルファベットC<GOOG> 240.68(-3.96 -1.62％)
アルファベットA<GOOGL> 240.00(-4.15 -1.70％)
テスラ<TSLA> 425.77(-10.13 -2.32％)
メタ<META> 706.00(-9.70 -1.36％)
エヌビディア<NVDA> 185.34(-2.98 -1.58％)
ＡＭＤ<AMD> 220.61(+4.19 +1.94％)
イーライリリー<LLY> 816.61(-2.79 -0.34％)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ダウ先物 45872（-426.00 -0.92％）
S＆P500 6625.00（-69.75 -1.04％）
ナスダック100先物 24597.25（-325.00 -1.30％）
きょうの米株価指数先物市場、ダウ先物、Ｓ＆Ｐ５００、ナスダック１００とも反落。前日はトランプ大統領が対中強硬姿勢を軟化させたこともあって、先週金曜日の混乱は落ち着き、米株式市場は買戻しが膨らんでいた。ひとまず安心感が広がっていたが、米中の貿易戦争は燻っているようで、本日の米株式市場は売り優勢となっている。
中国が韓国の造船大手ハンファオーシャンの米関連企業５社に対し制裁を科すと発表。米国による通商法３０１条に基づく中国海事・物流・造船業界に対する調査への対抗措置だとしている。貿易摩擦が再び激化し、４月から続いていた上昇相場への懸念が再び浮上している。
調整色を強めるか、それともこれまで通りに押し目買いに支えられるか、決算発表を前に注目される展開ではある。市場はこれまでＡＩバブルへの懸念よりも堅調な経済とＦＲＢの利下げ期待を重視し、押し目買いに動いて来た。
ストラテジストからは「本日の市場は再びリスク回避モードに戻りつつあるが、ファンダメンタルズの転換というよりは、流動性の薄い中での短期資金のポジション調整にも見える」との声も出ている。
取引開始前に米大手銀の決算が発表になった。トランプ関税によるボラティリティの高まりを背景に、トレーディング部門が堅調だったほか、Ｍ＆Ａなどのディールメイキングも回復し、投資銀行部門も全体的に好調だった。しかし、本日のリスク回避的な雰囲気もあり、時間外での株価の反応は鈍い。
なお、本日はパウエル議長の講演が控えている。現地時間の昼、日本時間の１５日午前１時台にパウエル議長が全米企業エコノミスト協会（ＮＡＢＥ）で経済や金融政策の見通しについて講演する予定。米政府機関閉鎖で米経済指標の発表がなく、手掛かり材料が少ない中、年内の金融政策について、何らかのヒントが出るか注目される。これまでのＦＯＭＣ委員の発言からすると、恐らく追加利下げに慎重姿勢を堅持するとも見られているようだ。
ＡＭＤ<AMD>が時間外で上昇。取引開始前にオラクル<ORCL>が、２０２６年第３四半期からデータセンター用コンピューターにＡＭＤの次世代チップ「ＭＩ４５０」を５万個導入する計画を発表した。
半導体機器のナビタス・セミコンダクター<NVTS>が時間外で急伸。エヌビディア<NVDA>の「８００Ｖ ＤＣ ＡＩファクトリー」アーキテクチャ向けのデバイスを発表したことが材料視されている。
化学品メーカーのオリオン<OEC>が暫定決算を受け時間外で大幅安。ＥＢＩＴＤＡは約５５００万ドルを見込んだほか、通期のＥＢＩＴＤＡ見通しを下方修正したことが嫌気されている。
オフロード車両、スノーモービルなど特殊車両を手掛けるポラリス<PII>が時間外で上昇。前日引け後にインディアン・モーターサイクル部門の分離独立を発表した。投資会社のキャロル・ウッドに過半数の株式を売却する契約を締結。
ＧＭ<GM>が時間外で下落。電気自動車（ＥＶ）生産計画の変更に関連して１６億ドルの特別損失を計上する。米証券取引委員会（ＳＥＣ）への提出文書で明らかとなった。
（NY時間08:51）（日本時間21:51）時間外
ナビタス<NVTS> 13.19（+3.22 +32.30%）
オリオン<OEC> 5.58（-1.26 -18.42%）
ポラリス<PII> 65.00（+3.64 +5.93%）
ＧＭ<GM> 54.34（-1.28 -2.30%）
オラクル<ORCL> 303.60（-4.41 -1.43%）
アップル<AAPL> 245.52(-2.14 -0.86％)
マイクロソフト<MSFT> 510.46(-3.59 -0.70％)
アマゾン<AMZN> 217.08(-2.99 -1.36％)
アルファベットC<GOOG> 240.68(-3.96 -1.62％)
アルファベットA<GOOGL> 240.00(-4.15 -1.70％)
テスラ<TSLA> 425.77(-10.13 -2.32％)
メタ<META> 706.00(-9.70 -1.36％)
エヌビディア<NVDA> 185.34(-2.98 -1.58％)
ＡＭＤ<AMD> 220.61(+4.19 +1.94％)
イーライリリー<LLY> 816.61(-2.79 -0.34％)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース