2025年12月5日 8時00分
5日の株式相場見通し=反落も底堅く推移へ、円高一服で利益確定売りこなす展開に
5日の東京株式市場で日経平均株価は反落する見通しだ。前日は1163円高で高値引けとなり、東証株価指数(TOPIX)は最高値を更新するなど強調展開となった。その後の欧州株市場で主要国の株価指数は総じて上昇。米株式市場ではナスダック総合株価指は3日続伸した一方で、NYダウ平均株価は小反落となった。エヌビディア<NVDA>やメタ・プラットフォームズ<META>は堅調だったが、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は0.9%近く下落している。4日発表の米国の週間新規失業保険申請件数は前週から減少したものの、感謝祭の祝日前後は変動しやすい面もあったようだ。来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げが行われるとの大方の見方に変化はなく、株式相場に対し引き続きサポート要因となった。こうしたなかでビットコイン相場が下落したことは投資家心理に冷や水を浴びせる形となり、主力株の一角に利益確定目的の売りが出た。
日本時間4日の取引時間中に、日銀が今月の決定会合で利上げに踏み切る可能性が強まり、高市早苗政権も利上げ判断を容認する構えだと伝わったことを背景に、海外時間においてドル円相場は一時1ドル=154円台半ばまで円高方向に振れた。しかしその後はドル買いの流れがあって、155円を上回る水準まで戻している。5日の東京市場で日経平均は前日大幅高の反動が見込まれるほか、外部環境を踏まえてハイテク関連株を中心にいったん利益を確定する目的の売りが優勢となる公算が大きい。もっとも日米の今月の中銀イベントを巡る不確実性が後退するなかにあって、海外市場においてリスク回避の姿勢が顕在化しているわけではなく、売り込みにくさが意識されるところでもある。日経平均株価は取引時間中、5万円を上回る水準での推移を続けるとの見方が多い。
4日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比31ドル96セント安の4万7850ドル94セントと3日ぶりに反落。ナスダック総合株価指数は同51.04ポイント高の2万3505.13だった。
日程面では、きょうは国内では10月の全世帯家計調査と景気動向指数が公表される予定。FUNDINNO<462A>が東証グロース市場に新規上場する。海外ではドイツの10月製造業新規受注やユーロ圏7~9月期GDP(国内総生産)確報値のほか、米国で9月の個人所得・個人消費支出とPCEデフレータ、12月ミシガン大学消費者信頼感指数などの発表を控えている。このほかインド準備銀行が政策金利を発表する予定となっている。
出所:MINKABU PRESS
日本時間4日の取引時間中に、日銀が今月の決定会合で利上げに踏み切る可能性が強まり、高市早苗政権も利上げ判断を容認する構えだと伝わったことを背景に、海外時間においてドル円相場は一時1ドル=154円台半ばまで円高方向に振れた。しかしその後はドル買いの流れがあって、155円を上回る水準まで戻している。5日の東京市場で日経平均は前日大幅高の反動が見込まれるほか、外部環境を踏まえてハイテク関連株を中心にいったん利益を確定する目的の売りが優勢となる公算が大きい。もっとも日米の今月の中銀イベントを巡る不確実性が後退するなかにあって、海外市場においてリスク回避の姿勢が顕在化しているわけではなく、売り込みにくさが意識されるところでもある。日経平均株価は取引時間中、5万円を上回る水準での推移を続けるとの見方が多い。
4日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比31ドル96セント安の4万7850ドル94セントと3日ぶりに反落。ナスダック総合株価指数は同51.04ポイント高の2万3505.13だった。
日程面では、きょうは国内では10月の全世帯家計調査と景気動向指数が公表される予定。FUNDINNO<462A>が東証グロース市場に新規上場する。海外ではドイツの10月製造業新規受注やユーロ圏7~9月期GDP(国内総生産)確報値のほか、米国で9月の個人所得・個人消費支出とPCEデフレータ、12月ミシガン大学消費者信頼感指数などの発表を控えている。このほかインド準備銀行が政策金利を発表する予定となっている。
出所:MINKABU PRESS