2025年10月23日 21時57分
ダウ先物は下落 決算を消化する展開 テスラやIBMが冴えない反応=米国株
米株価指数先物(12月限)(NY時間08:46)(日本時間21:46)
ダウ先物 46688(-94.00 -0.20%)
S&P500 6726.50(-10.50 -0.16%)
ナスダック100先物 24974.50(-64.75 -0.26%)
きょうの米株価指数先物市場、ダウ先物、S&P500、ナスダック100とも軟調に推移しており、本日は続落して始まりそうだ。今週から決算が本格化しているが、投資家がその結果を消化する展開となっている。
本日は前日引け後に発表になったテスラ<TSLA>やIBM<IBM>の結果に対してネガティブな反応を見せており、前日のネットフリックス<NFLX>、テキサス・インスツルメンツ<TXN>と合わせて、最高値を再度目指そうという雰囲気には至っていないようだ。来週はテスラに引き続き、マグニフィセント7の決算が本格化することから、その前にポジション調整の動きが出ている模様。
政治情勢も依然不透明で前日はベッセント米財務長官が、米国製ソフトウェアを用いた対中輸出を制限する計画をホワイトハウスが検討していることを明らかにした。トランプ大統領の発言が日替わりといった雰囲気で、米中交渉も不透明感を増している。加えて、トランプ政権がロシアの2大石油会社であるロスネフチとルクオイルに追加制裁を課したことを受けた原油高の影響も注視している。
投資家の関心は引き続き決算だが、これまでに決算を発表したS&P500企業の4分の3超が予想を上回る利益を計上している。
このような中、「今年ここまで市場全体が大きく上昇したことを考えると、いまは利益を確定して勝ち組銘柄から一部資金を引き揚げ、代わりに割安セクターへのローテーションを考えるすべき局面」との見解も出ている。
現在の市場環境は非常にストレスのかかる局面で「現在のバリュエーションは過去100年で2番目に高い水準にある。市場に勢いはあるが、依然として割高感がある」とも述べている。現在の状況は1990年代後半のITバブル期とよく似ているとも指摘した。
米政府機関閉鎖は依然出口が見えない中、明日は米消費者物価指数(CPI)が発表になる。短期金融市場では来週と12月の年内2回の利下げ実施を完全に織り込んでいるが、明日の米CPIの内容次第では、その見方に変化が出るリスクもあり、それも雰囲気を圧迫している。
テスラ<TSLA>が決算を受け時間外で下落。電気自動車(EV)の販売台数は過去最高を記録したものの、連邦政府の政策転換とコスト上昇が響いた。
IBM<IBM>が決算を受け時間外で下落。好決算ではあったものの、成長の柱とされるレッドハット部門の売上が予想を下回ったことが嫌気されている模様。同部門を含むハイブリッドクラウド部門の売上高は14%増となり、第2四半期から減速。予想の16%増にも届かなかった。
コングロマリットのハネウェル<HON>が決算を受け時間外で上昇。分社化を控えた航空宇宙部門の好調が寄与した。
モデルナ<MRNA>が時間外で下落。先天性欠損の主な原因となるサイトメガロウイルス(CMV)感染を防ぐワクチンの臨床試験で、主要評価項目を達成できなかったと発表した。
アメリカン航空<AAL>が決算を受け時間外で上昇。1株損益の赤字は予想ほど膨らまなかった。ガイダンスも公表し、第4四半期の1株利益の見通しが予想を上回ったほか、通期についても1株利益は完全に黒字に上方修正している。従来の予想レンジは赤字の可能性も見込んでいた。
(NY時間08:56)(日本時間21:56)時間外
テスラ<TSLA> 422.64(-16.33 -3.72%)
IBM<IBM> 264.49(-23.02 -8.01%)
ハネウェル<HON> 214.25(+7.64 +3.70%)
モデルナ<MRNA> 25.72(-1.13 -4.21%)
アメリカン航空<AAL> 12.82(+0.73 +6.04%)
アップル<AAPL> 258.10(-0.35 -0.14%)
マイクロソフト<MSFT> 521.45(+0.91 +0.17%)
アマゾン<AMZN> 219.09(+1.14 +0.52%)
アルファベットC<GOOG> 253.67(+1.14 +0.45%)
アルファベットA<GOOGL> 252.81(+1.12 +0.44%)
テスラ<TSLA> 422.64(-16.33 -3.72%)
メタ<META> 731.77(-1.64 -0.22%)
エヌビディア<NVDA> 179.85(-0.43 -0.24%)
AMD<AMD> 229.23(-1.00 -0.43%)
イーライリリー<LLY> 806.34(-6.09 -0.75%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ダウ先物 46688(-94.00 -0.20%)
S&P500 6726.50(-10.50 -0.16%)
ナスダック100先物 24974.50(-64.75 -0.26%)
きょうの米株価指数先物市場、ダウ先物、S&P500、ナスダック100とも軟調に推移しており、本日は続落して始まりそうだ。今週から決算が本格化しているが、投資家がその結果を消化する展開となっている。
本日は前日引け後に発表になったテスラ<TSLA>やIBM<IBM>の結果に対してネガティブな反応を見せており、前日のネットフリックス<NFLX>、テキサス・インスツルメンツ<TXN>と合わせて、最高値を再度目指そうという雰囲気には至っていないようだ。来週はテスラに引き続き、マグニフィセント7の決算が本格化することから、その前にポジション調整の動きが出ている模様。
政治情勢も依然不透明で前日はベッセント米財務長官が、米国製ソフトウェアを用いた対中輸出を制限する計画をホワイトハウスが検討していることを明らかにした。トランプ大統領の発言が日替わりといった雰囲気で、米中交渉も不透明感を増している。加えて、トランプ政権がロシアの2大石油会社であるロスネフチとルクオイルに追加制裁を課したことを受けた原油高の影響も注視している。
投資家の関心は引き続き決算だが、これまでに決算を発表したS&P500企業の4分の3超が予想を上回る利益を計上している。
このような中、「今年ここまで市場全体が大きく上昇したことを考えると、いまは利益を確定して勝ち組銘柄から一部資金を引き揚げ、代わりに割安セクターへのローテーションを考えるすべき局面」との見解も出ている。
現在の市場環境は非常にストレスのかかる局面で「現在のバリュエーションは過去100年で2番目に高い水準にある。市場に勢いはあるが、依然として割高感がある」とも述べている。現在の状況は1990年代後半のITバブル期とよく似ているとも指摘した。
米政府機関閉鎖は依然出口が見えない中、明日は米消費者物価指数(CPI)が発表になる。短期金融市場では来週と12月の年内2回の利下げ実施を完全に織り込んでいるが、明日の米CPIの内容次第では、その見方に変化が出るリスクもあり、それも雰囲気を圧迫している。
テスラ<TSLA>が決算を受け時間外で下落。電気自動車(EV)の販売台数は過去最高を記録したものの、連邦政府の政策転換とコスト上昇が響いた。
IBM<IBM>が決算を受け時間外で下落。好決算ではあったものの、成長の柱とされるレッドハット部門の売上が予想を下回ったことが嫌気されている模様。同部門を含むハイブリッドクラウド部門の売上高は14%増となり、第2四半期から減速。予想の16%増にも届かなかった。
コングロマリットのハネウェル<HON>が決算を受け時間外で上昇。分社化を控えた航空宇宙部門の好調が寄与した。
モデルナ<MRNA>が時間外で下落。先天性欠損の主な原因となるサイトメガロウイルス(CMV)感染を防ぐワクチンの臨床試験で、主要評価項目を達成できなかったと発表した。
アメリカン航空<AAL>が決算を受け時間外で上昇。1株損益の赤字は予想ほど膨らまなかった。ガイダンスも公表し、第4四半期の1株利益の見通しが予想を上回ったほか、通期についても1株利益は完全に黒字に上方修正している。従来の予想レンジは赤字の可能性も見込んでいた。
(NY時間08:56)(日本時間21:56)時間外
テスラ<TSLA> 422.64(-16.33 -3.72%)
IBM<IBM> 264.49(-23.02 -8.01%)
ハネウェル<HON> 214.25(+7.64 +3.70%)
モデルナ<MRNA> 25.72(-1.13 -4.21%)
アメリカン航空<AAL> 12.82(+0.73 +6.04%)
アップル<AAPL> 258.10(-0.35 -0.14%)
マイクロソフト<MSFT> 521.45(+0.91 +0.17%)
アマゾン<AMZN> 219.09(+1.14 +0.52%)
アルファベットC<GOOG> 253.67(+1.14 +0.45%)
アルファベットA<GOOGL> 252.81(+1.12 +0.44%)
テスラ<TSLA> 422.64(-16.33 -3.72%)
メタ<META> 731.77(-1.64 -0.22%)
エヌビディア<NVDA> 179.85(-0.43 -0.24%)
AMD<AMD> 229.23(-1.00 -0.43%)
イーライリリー<LLY> 806.34(-6.09 -0.75%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース