2026年8月20日 23時48分
ディア、決算受け上昇 農業セクターの回復期待を高める=米国株個別
(NY時間10:45)(日本時間23:45)
ディア<DE> 622.13(+41.50 +7.15%)
農業機械のディア<DE>が上昇。取引開始前に5-7月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回ったほか、通期ガイダンスも公表し、純利益の見通しを上方修正した。
同社は、農業機械の受注に持ち直しが見られると述べ、農業セクターが回復に向かうとの期待が高まった。農業経済の低迷を背景に農家はここ数年、トラクターへの投資を控えてきたが、今回の動きは農業機械業界が安定化しつつあることを示す新たな兆候となる。
メイCEOは声明で「先行きを見据えると、2026年が現在の農業機械サイクルの底になるとの見方を引き続き維持している」と述べた。「事業全体で、早期受注プログラムの動向、中古機械在庫の改善、先進技術を導入する顧客の増加を踏まえると、われわれは長期的な価値創出に向けて良好な位置にあると確信している」とした。
農作物価格の低迷に加え、肥料や燃料のコスト上昇によって農家の購買力が低下する中、播種や農薬散布、収穫に使用する農業機械の販売はここ数年、圧迫されてきた。同社などのメーカーは在庫抑制するために生産を縮小しており、こうした取り組みがいずれ需要回復に繋がると見られている。
ただ、今回の決算は本格的な回復までにはなお時間がかかることも示した。主力の生産・精密農業部門の第3四半期売上高は減少。同部門の通期売上高についても10%減を見込み、従来予想の5-10%減の下限に相当する。
北米の年間売上高については引き続き15-20%減を予想。南米については見通しを再び引き下げ、従来の約15%減から15-20%減とした。欧州の売上高も横ばいと、従来予想レンジの下限となっている。
アナリストは、通期見通しの引き上げがごく僅かに留まったことや、地域別見通しが下方修正されたことについて、「短期的には回復が見込めないことを示唆している」と指摘。「これが慎重な見通しによるものなのか、それとも農業市場の構造的な変化なのかを見極めることが、業界の底入れ局面がどの程度長期化するのかを判断する手掛かりになる」と述べている。
(5-7月・第3四半期)
・1株利益:5.10ドル(予想:4.70ドル)
・売上高:110.0億ドル(予想:107.8億ドル)
生産・精密農業:40.0億ドル(予想:39.4億ドル)
小型農業・芝生:33.8億ドル(予想:33.6億ドル)
建設・林業:36.2億ドル(予想:35.3億ドル)
金融サービス:2.19億ドル(予想:2.00億ドル)
その他:2.38億ドル(予想:2.38億ドル)
(通期見通し)
・生産・精密農業部門売上高:10%減(従来:5~10%減)
・小型農業・芝生部門売上高:約15%増
・建設・林業部門売上高:約20%増
・純利益:47.5~50.0億ドル(従来:45.0~50.0億ドル)(予想:48.7億ドル)
・営業キャッシュフロー:50~55億ドル
【企業概要】
米国内外で、トラクター、コンバイン、収穫機、土壌改良機、播種機などの農業機械を製造・販売する。また、酪農・家畜用機器や芝生用機器の他、土木・建設用機器も取扱う。農業・芝・建設・林業市場向け機器の購入資金を提供・管理する金融サービスにも取り組む。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ディア<DE> 622.13(+41.50 +7.15%)
農業機械のディア<DE>が上昇。取引開始前に5-7月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回ったほか、通期ガイダンスも公表し、純利益の見通しを上方修正した。
同社は、農業機械の受注に持ち直しが見られると述べ、農業セクターが回復に向かうとの期待が高まった。農業経済の低迷を背景に農家はここ数年、トラクターへの投資を控えてきたが、今回の動きは農業機械業界が安定化しつつあることを示す新たな兆候となる。
メイCEOは声明で「先行きを見据えると、2026年が現在の農業機械サイクルの底になるとの見方を引き続き維持している」と述べた。「事業全体で、早期受注プログラムの動向、中古機械在庫の改善、先進技術を導入する顧客の増加を踏まえると、われわれは長期的な価値創出に向けて良好な位置にあると確信している」とした。
農作物価格の低迷に加え、肥料や燃料のコスト上昇によって農家の購買力が低下する中、播種や農薬散布、収穫に使用する農業機械の販売はここ数年、圧迫されてきた。同社などのメーカーは在庫抑制するために生産を縮小しており、こうした取り組みがいずれ需要回復に繋がると見られている。
ただ、今回の決算は本格的な回復までにはなお時間がかかることも示した。主力の生産・精密農業部門の第3四半期売上高は減少。同部門の通期売上高についても10%減を見込み、従来予想の5-10%減の下限に相当する。
北米の年間売上高については引き続き15-20%減を予想。南米については見通しを再び引き下げ、従来の約15%減から15-20%減とした。欧州の売上高も横ばいと、従来予想レンジの下限となっている。
アナリストは、通期見通しの引き上げがごく僅かに留まったことや、地域別見通しが下方修正されたことについて、「短期的には回復が見込めないことを示唆している」と指摘。「これが慎重な見通しによるものなのか、それとも農業市場の構造的な変化なのかを見極めることが、業界の底入れ局面がどの程度長期化するのかを判断する手掛かりになる」と述べている。
(5-7月・第3四半期)
・1株利益:5.10ドル(予想:4.70ドル)
・売上高:110.0億ドル(予想:107.8億ドル)
生産・精密農業:40.0億ドル(予想:39.4億ドル)
小型農業・芝生:33.8億ドル(予想:33.6億ドル)
建設・林業:36.2億ドル(予想:35.3億ドル)
金融サービス:2.19億ドル(予想:2.00億ドル)
その他:2.38億ドル(予想:2.38億ドル)
(通期見通し)
・生産・精密農業部門売上高:10%減(従来:5~10%減)
・小型農業・芝生部門売上高:約15%増
・建設・林業部門売上高:約20%増
・純利益:47.5~50.0億ドル(従来:45.0~50.0億ドル)(予想:48.7億ドル)
・営業キャッシュフロー:50~55億ドル
【企業概要】
米国内外で、トラクター、コンバイン、収穫機、土壌改良機、播種機などの農業機械を製造・販売する。また、酪農・家畜用機器や芝生用機器の他、土木・建設用機器も取扱う。農業・芝・建設・林業市場向け機器の購入資金を提供・管理する金融サービスにも取り組む。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース