2026年7月28日 22時51分
ボーイング、決算受け上昇 FCFが予想外の黒字 「エアフォースワン」計画は損失計上=米国株個別
(NY時間09:49)(日本時間22:49)
ボーイング<BA> 219.26(+7.76 +3.67%)
ボーイング<BA>が上昇。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株損益の赤字は予想以上に膨らんだものの、売上高は予想を上回った。また、フリーキャッシュフロー(FCF)が予想外の黒字となっている。民間航空機の納入増加と運転資本の改善が主な押し上げ要因となった。債務返済を進めた一方で、四半期中のキャッシュフロー創出がその一部を相殺した。
航空機需要の堅調さを背景に、新造機の引き渡し代金の入金が増加し、長年の経営危機からの立て直しが着実に進んでいることを示した。
一方、好調なFCFは、大統領専用機「エアフォースワン」計画に関する新たな2億8000万ドルの損失計上によって影が薄くなった。同計画は大幅な納期遅延と予算超過が続いており、ボーイングは生産を支援するための技術者や品質管理要員の増員、認証取得に向けた追加投資がコスト増につながったと説明した。
同社は高度な仕様を持つ大統領専用機の開発に苦戦しており、この計画に伴う累計損失は31億ドルを超えている。これによりトランプ大統領の不満を招くとともに、2029年初めの第2次トランプ政権終了までに機体が完成するかどうかにも疑問が生じている。
一方、トランプ大統領は現在、カタールから提供を受けた改修済みの747-8型機を使用。
現在、737MAXを月産47機体制で生産しており、将来的には63機まで引き上げる計画。増産は、総額7150億ドルに上る受注残の消化と財務体質改善に向けた重要な取り組みとなる。受注残は先週開催されたファンボロー国際航空ショーで新規受注を積み増した。
また、ベストセラー機737MAXシリーズの最小モデル「737-7」は安全認証の取得が目前に迫っており、最大モデル「MAX10」も10月頃の認証取得が見込まれている。長らく遅れてきた認証取得は、単通路機市場で優位に立つエアバスに対抗する上で重要な節目となる。また、長距離機「777X」についても、27年の就航計画を維持した。
オルトバーグCEOは社員向けメッセージで「開発プログラムは着実に前進しているが、完了するまでは決して気を緩めることはできない」と述べた。
さらに、同社は今月、顧客への納入前に新造機を自社で認証する権限を回復。米連邦航空局(FAA)は24年の737MAXで発生した重大事故を受け、品質問題を理由にこの権限を停止していた。オルトバーグCEOは「顧客やサプライヤー、パートナーと会うたびに、以前とは違う、より良いボーイングになったという声を聞いている」と述べ、事業再建に自信を示した。
(4-6月・第2四半期)
・1株損益(コア):0.76ドルの赤字(予想:0.28ドルの赤字)
・売上高:245.6億ドル(予想:242.6億ドル)
民間航空機:117.5億ドル(予想:116.3億ドル)
防衛・宇宙・セキュリティ:74.8億ドル(予想:71.6億ドル)
グローバルサービス:53.4億ドル(予想:53.7億ドル)
・FCF(調整後):6.31億ドル(予想:3.31億ドルの赤字)
・受注残高:7150億ドル
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ボーイング<BA> 219.26(+7.76 +3.67%)
ボーイング<BA>が上昇。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株損益の赤字は予想以上に膨らんだものの、売上高は予想を上回った。また、フリーキャッシュフロー(FCF)が予想外の黒字となっている。民間航空機の納入増加と運転資本の改善が主な押し上げ要因となった。債務返済を進めた一方で、四半期中のキャッシュフロー創出がその一部を相殺した。
航空機需要の堅調さを背景に、新造機の引き渡し代金の入金が増加し、長年の経営危機からの立て直しが着実に進んでいることを示した。
一方、好調なFCFは、大統領専用機「エアフォースワン」計画に関する新たな2億8000万ドルの損失計上によって影が薄くなった。同計画は大幅な納期遅延と予算超過が続いており、ボーイングは生産を支援するための技術者や品質管理要員の増員、認証取得に向けた追加投資がコスト増につながったと説明した。
同社は高度な仕様を持つ大統領専用機の開発に苦戦しており、この計画に伴う累計損失は31億ドルを超えている。これによりトランプ大統領の不満を招くとともに、2029年初めの第2次トランプ政権終了までに機体が完成するかどうかにも疑問が生じている。
一方、トランプ大統領は現在、カタールから提供を受けた改修済みの747-8型機を使用。
現在、737MAXを月産47機体制で生産しており、将来的には63機まで引き上げる計画。増産は、総額7150億ドルに上る受注残の消化と財務体質改善に向けた重要な取り組みとなる。受注残は先週開催されたファンボロー国際航空ショーで新規受注を積み増した。
また、ベストセラー機737MAXシリーズの最小モデル「737-7」は安全認証の取得が目前に迫っており、最大モデル「MAX10」も10月頃の認証取得が見込まれている。長らく遅れてきた認証取得は、単通路機市場で優位に立つエアバスに対抗する上で重要な節目となる。また、長距離機「777X」についても、27年の就航計画を維持した。
オルトバーグCEOは社員向けメッセージで「開発プログラムは着実に前進しているが、完了するまでは決して気を緩めることはできない」と述べた。
さらに、同社は今月、顧客への納入前に新造機を自社で認証する権限を回復。米連邦航空局(FAA)は24年の737MAXで発生した重大事故を受け、品質問題を理由にこの権限を停止していた。オルトバーグCEOは「顧客やサプライヤー、パートナーと会うたびに、以前とは違う、より良いボーイングになったという声を聞いている」と述べ、事業再建に自信を示した。
(4-6月・第2四半期)
・1株損益(コア):0.76ドルの赤字(予想:0.28ドルの赤字)
・売上高:245.6億ドル(予想:242.6億ドル)
民間航空機:117.5億ドル(予想:116.3億ドル)
防衛・宇宙・セキュリティ:74.8億ドル(予想:71.6億ドル)
グローバルサービス:53.4億ドル(予想:53.7億ドル)
・FCF(調整後):6.31億ドル(予想:3.31億ドルの赤字)
・受注残高:7150億ドル
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース