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    2026年7月17日 0時13分

    アボット・ラボ、決算受け大幅高 ほぼ全ての事業部門で業績改善=米国株個別

    (NY時間11:13)(日本時間00:13)
    アボット・ラボ<ABT> 99.86(+10.59 +11.86%)

     医療機器のアボット・ラボラトリーズ<ABT>が大幅高。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表しており、通期の1株利益の見通しを上方修正している。既存事業売上高は据え置いた。ほぼ全ての事業部門で業績が改善したことが追い風となった。

     今回の決算は、医療関連企業を取り巻く事業環境への懸念を和らげる内容となった。フォードCEOは「医療機器業界はオバマケア(医療保険制度改革)を巡る政策変更の影響を受けにくい」との認識を示した。

     医療機器事業と糖尿病関連事業は、いずれも予想を小幅に上回った。同社は、血糖測定器「フリースタイル・リブレ3」のセンサーが誤った測定値を表示し、700件超の負傷と7件の死亡に関連したことが判明した昨年末以降、業績モメンタムを回復しつつある。

     同社は乳児用粉ミルクや成人向け飲料の大手メーカーでもあり、減量薬の副作用を補う高タンパク飲料なども販売している。栄養事業の売上高は前年同期を下回ったものの、概ね予想に沿う内容だった。

     同社はまた、がん診断事業のシステムに対する不正アクセスをサイバーインシデントとして調査していることも明らかにした。同社によると、事業運営や製品供給には影響しておらず、エグザクト・サイエンシズが従来使用していたシステムも同社のシステムとは分離されているという。

    (4-6月・第2四半期)
    ・1株利益(調整後):1.31ドル(予想:1.28ドル)
    ・売上高:125.9億ドル 13%増(予想:125.4億ドル)
      栄養製品:21.4億ドル(予想:21.2億ドル)
      診断機器:30.9億ドル(予想:30.4億ドル)
      後発医薬品:15.0億ドル(予想:14.8億ドル)
      医療機器部門:58.5億ドル(予想:58.2億ドル)
      糖尿病ケア:21.9億ドル(予想:21.7億ドル)
    ・既存事業売上高:4.8%増

    (7-9月・第3四半期見通し)
    ・1株利益(調整後):1.38~1.46ドル(予想:1.42ドル)

    (通期見通し)
    ・1株利益(調整後):5.45~5.60ドル(従来:5.38~5.58ドル)(予想:5.48ドル)
    ・既存事業売上高:6.5~7.5%増

    【企業概要】
     広範なヘルスケア製品を開発・製造・販売する。幅広いブランドのジェネリック医薬品、成人・小児用の各種栄養製品、ラボラトリー診断薬をはじめとする診断システムと検査、心血管疾患治療のための医療機器、糖尿病ケア・持続血糖モニタリング製品などを扱うほか、がん検診・診断分野へも参入し、サービスの提供に取り組む。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース