2026年5月6日 22時48分
CVSヘルス、決算受け上昇 通期見通しに楽観的な姿勢を示す=米国株個別
(NY時間09:44)(日本時間22:44)
CVSヘルス<CVS> 88.50(+7.81 +9.68%)
総合ヘルスケアのCVSヘルス<CVS>が上昇。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期のガイダンスも公表し、1株利益、売上高を始め、全体的に見通しを上方修正している。
小売薬局、保険、PBM(薬剤給付管理)を手掛ける同社は、厳しかった2025年を経て、主要競合と同様に通期見通しに対して楽観的な姿勢を示した。保険会社は一部の患者向けに保険料引き上げや給付削減を進め、不採算プランの撤退も行っている。
ニューマンCFOは、今回のガイダンス引き上げの大半は前年の準備金の戻入れによるものと説明。昨年は保険支払いに備えて多めに引き当てていたが、実際の支出がそれを下回り、今年の利益を押し上げているという。
また、薬局事業の好調も約0.05ドル分の上振れ要因となった。同部門の収益性は改善しており、今年の調整後営業利益は前年比2%増となる見通しで、従来想定を上回るとしている。保険部門のエトナでも一部で上振れが見られ、医療費が保険料に占める割合が予想より低かった。
同社はここ数年、収益性向上に向けた改革を進めてきた。例えばエトナではアクチュアリー(保険数理担当)を要職に増員し、コスト予測や保険料設定の精度向上を図った。また一部プランの値上げや、不採算だったオバマケア(医療保険改革法)関連プランの販売停止も実施した。一方、薬局部門の利益は悪天候や季節性疾患の発生が予想を下回った影響で、前年から減少した。
今回の見通し引き上げは、規制圧力に直面する中でも同社の自信を示すものとなった。特に、収益源となってきた高齢者向け民間医療保険「メディケア・アドバンテージ」の政府支払い増加率が企業の期待ほど伸びておらず、将来の収益性に懸念がある。ニューマンCFOは、27年の支払い増加率2.5%では医療費上昇に追いつかない可能性があると指摘し、財務目標達成のために給付内容の見直しを行う可能性に言及した。
給付変更の可能性はあるとしつつ、28年までにメディケア・アドバンテージの利益率を3ー4%へ引き上げる従来目標は維持する方針を示している。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):2.57ドル(予想:2.18ドル)
・売上高:1004.3億ドル 6.2%増(予想:947.7億ドル)
ヘルスケア・ベネフィット:359.7億ドル 3.3%増(予想:335.8億ドル)
ヘルスサービス:482.4億ドル 11%増(予想:457.6億ドル)
薬局・コンシューマーウェルネス:319.9億ドル 0.2%増(予想:318.2億ドル)
コーポレート・その他:1.26億ドル 5.3%減(予想:1.23億ドル)
・既存店売上高:2.8%増(予想:0.9%増)
・処方請求件数:4.65億件 0.1%増(予想:4.52億件)
・営業利益(調整後):51.5億ドル 12%増(予想:45.2億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):7.30~7.50ドル(従来:7.00~7.20ドル)(予想:7.12ドル)
・売上高:4050億ドル以上(従来:4000億ドル以上)(予想:4038.9億ドル)
ヘルスケア・ベネフィット:1420億ドル以上(従来:1370億ドル以上)(予想:1378.5億ドル)
ヘルスサービス:1966億ドル以上を維持(予想:1971.5億ドル)
薬局・コンシューマーウェルネス:1365億ドル以上を維持(予想:1393.2億ドル)
・営業利益(調整後):155.3~158.7億ドル(従来:150.7~154.1億ドル)(予想:153.3億ドル)
・営業CF:95億ドル以上(従来:90億ドル以上)(予想:98.9億ドル)
【企業概要】
医療・薬局・医療管理サービス・メディケア・メディケイドなど従来型、任意加入型、消費者主導型の医療保険商品と関連サービスを提供する。薬剤給付管理にも携わり、診療所・オンライン診療・在宅医療サービスを提供する。処方箋調剤や付帯薬局サービス、健康・ウェルネス製品・一般商品の販売も行う。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
CVSヘルス<CVS> 88.50(+7.81 +9.68%)
総合ヘルスケアのCVSヘルス<CVS>が上昇。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期のガイダンスも公表し、1株利益、売上高を始め、全体的に見通しを上方修正している。
小売薬局、保険、PBM(薬剤給付管理)を手掛ける同社は、厳しかった2025年を経て、主要競合と同様に通期見通しに対して楽観的な姿勢を示した。保険会社は一部の患者向けに保険料引き上げや給付削減を進め、不採算プランの撤退も行っている。
ニューマンCFOは、今回のガイダンス引き上げの大半は前年の準備金の戻入れによるものと説明。昨年は保険支払いに備えて多めに引き当てていたが、実際の支出がそれを下回り、今年の利益を押し上げているという。
また、薬局事業の好調も約0.05ドル分の上振れ要因となった。同部門の収益性は改善しており、今年の調整後営業利益は前年比2%増となる見通しで、従来想定を上回るとしている。保険部門のエトナでも一部で上振れが見られ、医療費が保険料に占める割合が予想より低かった。
同社はここ数年、収益性向上に向けた改革を進めてきた。例えばエトナではアクチュアリー(保険数理担当)を要職に増員し、コスト予測や保険料設定の精度向上を図った。また一部プランの値上げや、不採算だったオバマケア(医療保険改革法)関連プランの販売停止も実施した。一方、薬局部門の利益は悪天候や季節性疾患の発生が予想を下回った影響で、前年から減少した。
今回の見通し引き上げは、規制圧力に直面する中でも同社の自信を示すものとなった。特に、収益源となってきた高齢者向け民間医療保険「メディケア・アドバンテージ」の政府支払い増加率が企業の期待ほど伸びておらず、将来の収益性に懸念がある。ニューマンCFOは、27年の支払い増加率2.5%では医療費上昇に追いつかない可能性があると指摘し、財務目標達成のために給付内容の見直しを行う可能性に言及した。
給付変更の可能性はあるとしつつ、28年までにメディケア・アドバンテージの利益率を3ー4%へ引き上げる従来目標は維持する方針を示している。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):2.57ドル(予想:2.18ドル)
・売上高:1004.3億ドル 6.2%増(予想:947.7億ドル)
ヘルスケア・ベネフィット:359.7億ドル 3.3%増(予想:335.8億ドル)
ヘルスサービス:482.4億ドル 11%増(予想:457.6億ドル)
薬局・コンシューマーウェルネス:319.9億ドル 0.2%増(予想:318.2億ドル)
コーポレート・その他:1.26億ドル 5.3%減(予想:1.23億ドル)
・既存店売上高:2.8%増(予想:0.9%増)
・処方請求件数:4.65億件 0.1%増(予想:4.52億件)
・営業利益(調整後):51.5億ドル 12%増(予想:45.2億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):7.30~7.50ドル(従来:7.00~7.20ドル)(予想:7.12ドル)
・売上高:4050億ドル以上(従来:4000億ドル以上)(予想:4038.9億ドル)
ヘルスケア・ベネフィット:1420億ドル以上(従来:1370億ドル以上)(予想:1378.5億ドル)
ヘルスサービス:1966億ドル以上を維持(予想:1971.5億ドル)
薬局・コンシューマーウェルネス:1365億ドル以上を維持(予想:1393.2億ドル)
・営業利益(調整後):155.3~158.7億ドル(従来:150.7~154.1億ドル)(予想:153.3億ドル)
・営業CF:95億ドル以上(従来:90億ドル以上)(予想:98.9億ドル)
【企業概要】
医療・薬局・医療管理サービス・メディケア・メディケイドなど従来型、任意加入型、消費者主導型の医療保険商品と関連サービスを提供する。薬剤給付管理にも携わり、診療所・オンライン診療・在宅医療サービスを提供する。処方箋調剤や付帯薬局サービス、健康・ウェルネス製品・一般商品の販売も行う。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース