（NY時間15:21）（日本時間05:21）
アルベマール<ALB>　113.10（+2.78　+2.52%）

　リチウムのアルベマール<ALB>が上昇。一時１１９ドル台まで上昇し、２０２４年６月以来の高値をつけている。リチウム価格上昇を受け、複数のアナリストが目標株価を引き上げた。

　目標株価を従来の９２ドルから１１０ドルに引き上げたアナリストは、「リチウム価格が上昇しており、供給拡大が終盤に近づいている」と指摘。「同社および同業他社は拡張計画を完了しており、中国で停止していた生産能力も再稼働が見込まれる」と述べた。

　同アナリストはまた、同社のＣＦＯが少なくともフリーキャッシュフロー（ＦＣＦ）は中立を維持できると見ていることにも言及。さらに、発表済みの触媒事業売却による６億６０００万ドルの資金流入により、２０２６年前半には負債返済が加速する見込みだとも分析した。

　別のアナリストは、リチウム価格上昇を背景に同社のリスク・リワードのバランスが改善したと評価。現在の株価はファンダメンタルズの改善、リチウム市場のより明るい見通し、そして米国の重要鉱物への楽観的なテーマを織り込んでいると述べている。

　また、同社は２０２６年に１億ドルのコスト削減効果を得るほか、ケットジェン社およびユリキャット社との合弁の売却によって、２０２６年前半に６億ドル超のキャッシュ流入も見込まれるとも語った。

【企業概要】
　米国内外で、リチウム・臭素化合物等の特殊化学製品の開発・製造・販売を行う。炭酸リチウム・水酸化リチウム・塩化リチウムなど、幅広い基本的なリチウム化合物を開発・製造するほか、反応性リチウム製品の取り扱いや使用などの技術サービス、有機リチウム製品、リチウム金属、リチウム含有副産物のリサイクルも手掛ける。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース