（NY時間12:22）（日本時間01:22）
インサイト<INCY>　70.77（+3.02　+4.45%）

　バイオ医薬品のインサイト<INCY>が上昇。血液疾患を対象とした治験薬の２つの臨床試験の結果が好感されている。同社は、骨髄の機能異常を伴う血液がんの一種である「変異型カルレティクリン（ｍｕｔＣＡＬＲ）を有する骨髄増殖性腫瘍（ＭＰＮ）」の患者に対して、治験薬「ＩＮＣＡ０３３９８９」の安全性、忍容性、有効性を試験している。

　今回のデータは、既存の細胞減少療法に耐性または不耐性の高リスク本態性血小板血症（ＥＴ）患者を対象にした用量漸増試験の結果に基づく。

　ＣＡＬＲ変異を持つ高リスクＥＴ患者において、「ＩＮＣＡ０３３９８９」を４００ｍｇ以上で投与された患者の８６％が完全または部分的な血液学的反応を示し、そのうちの８２％は完全奏効（ＣＲ）を達成した。

　用量制限の毒性は報告されず、最大耐量には到達せず、９８％の患者が治療を継続している。

【企業概要】
　独自の治療薬の発見・開発・商業化に取り組むバイオ医薬品会社。血液・腫瘍学および炎症・自己免疫(IAI)の治療領域に注力し、骨髄線維症、移植片対宿主病(GVHD)、局所進行性・転移性胆管胆管癌などの承認薬に加え、多数の臨床プログラムの開発を進めるほか、皮膚疾患治療薬の開発にも取り組む。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

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