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    2024年4月30日 6時06分

    パラマウントが決算 CEOの退任も発表=米国株個別

    (NY時間17:06)(日本時間06:06)時間外
    パラマウント<PARA> 12.30(+0.05 +0.41%)

     メディア大手のパラマウント・グローバル<PARA>が引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想を下回ったものの1株利益は予想を上回った。2月のスーパーボウルの収入が好調だったことと、ストリーミング配信のパラマウント+の損失が縮小したことが利益を押し上げた。

     同社は身売りについてエリソン氏率いるスカイダンス・メディア社と交渉中で、パラマウント会長のシャリー・レッドストーン氏とその家族が保有する議決権付き株式を買い取り、スカイダンス社と同社を合併させ、エリソン氏はパラマウントの新CEOとなる。エリソン氏はオラクル<ORCL>の創業者ラリー・エリソン氏の息子。

     ただ、エリソン氏との取引は正式には公表されていない中、会社全体の売却など他の選択肢も検討すべきと主張する株主の意見もあり難航している。週末にレッドストーン一族とエリソン氏は、他の投資家にとってもより魅力的なものにするために、譲歩案を提示したとの報道も流れていた。

     同社はまた、バキッシュCEOの退任を発表し、経営委員会を任命。映画と子供番組のチーフであるロビンス氏、ショータイムおよびMTVのトップであるマッカーシー氏、CBSを率いるチークス氏の最高幹部3名が経営を担う。バキッシュ氏はパラマウント+を立ち上げたが、広告不況の中でテレビの苦戦と伴に同事業も赤字が続いている。

     映画スタジオも昨年は赤字で、同社の無議決権株式は2021年に最高値を記録して以来、その価値の80%以上を失った。バキッシュ氏は、同社の負債を軽減できるような方法でショータイムとBETのネットワークを売却する機会を利用しなかったことでレッドストーン家と一部の取締役からの信頼を失ったとも伝わっている。

     株価は決算やCEO退任発表後に時間外で上昇したものの、直ぐに伸び悩んでいる。

    (1-3月・第1四半期)
    ・1株利益(調整後):0.62ドル(予想:0.36ドル)
    ・売上高:76.9億ドル(予想:77.4億ドル)
      テレビ:52.3億ドル(予想:53.3億ドル)
      消費者直販(DTC):18.8億ドル(予想:18.7億ドル)
      パラマウント+:14.6億ドル(予想:14.4億ドル)
      映画:6.05億ドル(予想:5.77億ドル)
      広告収入:31.0億ドル(予想:30.5億ドル)
      アフィリエイトおよびサブスク:33.6億ドル(予想:34.0億ドル)
      劇場:1.53億ドル(予想:1.51億ドル)
      ライセンス・その他:10.8億ドル(予想:12億ドル)
    ・FCF:+2.09億ドル(予想:-0.45億ドル)
    ・パラマウント+加入者数:7100万人(予想:6977万人)
    ・パラマウント+加入増加数:370万人(予想:220万人)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース