日本同様、米国は毎年のように夏場の猛暑に見舞われている。近年の異常な暑さをもたらす熱波の背景には、地球温暖化の影響があるとされる。猛暑は体温調節機能など身体のバランスを崩し、夏バテや熱中症をはじめ健康を害するリスクを高める。また、その影響は健康被害にとどまらず、干ばつなど農作物への打撃や山火事の発生、電力需給の逼迫による停電リスクなど広範囲にわたる。北米では2021年には北西部を中心に「1000年に一度」とも言われる記録的な猛暑が襲来し、熱中症とみられる多くの死者を出した。2025年も米国では6月下旬に中央・東部で広範な熱波が発生。ニューヨーク、ボストンなどで40度に迫る気温上昇を記録している。猛暑対策の重要性は近年、一段と高まっているが、関連銘柄としては清涼飲料水やビール、氷菓、エアコンや空調システム、リゾート、プール、マリンスポーツ関連のほか、電力関連株なども含まれる。