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    2023年11月17日 7時02分

    ギャップが決算受け時間外で14%の大幅高 オールドネイビーが予想以上に好調=米国株個別

    (NY時間16:51)時間外
    ギャップ<GPS> 15.60(+1.93 +14.12%)

     アパレルのギャップ<GPS>が時間外で大幅高。引け後に8-10月期決算(第3四半期)を発表し、既存店売上高は減収が続いているものの予想ほどではなかった。旗艦ブランドのオールドネイビーが小幅ながらも予想外の増収となり、バナナリパブリックとアスレタの減収を相殺した。1株利益も予想を大きく上回っている。ガイダンスでは通期の売上高を1桁台半ばの減少と従来の見通しを維持した。粗利益率が前年から改善し、予想も上回ったが、これは商品調達戦略、航空運賃の値下げ、有利な商品契約、プロモーションの減少を反映したとしている。

     今回の決算はディクソンCEOが業績改善に早くも成功していることを示した。同CEOはインタビューで「全体的に業績は好調だが、各ブランドには引き続き取り組むべき課題がある」と述べた。バナナ・リパブリックのマーケティングと商品構成の改善、そして、オールドネイビーの女性向けマーケティング活動の強化などを挙げている。特にオールドネイビーについては「トレンドに沿った強い反応を見ており、一貫性を持って取り組む必要がある」と述べた。

     オールドネイビーとアスレタは今期15-20店舗の純増を計画し、ギャップとバナナ・リパブリックは引き続き約50店舗を閉鎖する見込み。

    (8-10月・第3四半期)
    ・既存店売上高:-2.0%(予想:-8.7%)
      オールドネイビー:+1.0%(予想:-8.5%)
      ギャップ・グローバル:-1.0%(予想:-5.7%)
      バナナリパブリック:-8.0%(予想:-7.0%)
      アスレタ:-19%(予想:-8.3%)
    ・1株利益(調整後):0.59ドル(予想:0.19ドル)
    ・売上高:38.0億ドル(予想:36.1億ドル)
    ・粗利益率(調整後):41.3%(予想:39.0%)
    ・営業利益率:6.6%(予想:3.2%)

    (11-1月・第4四半期見通し)
    ・売上高:横ばい~若干の減少

    (通期見通し)
    ・売上高:1桁台半ばの減少を維持

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美