2025年4月10日 0時42分
ダウ平均は小幅安 そろそろ一旦反転を期待する声も=米国株序盤
NY株式9日(NY時間11:40)(日本時間00:40)
ダウ平均 37587.48(-58.11 -0.15%)
ナスダック 15362.25(+94.34 +0.62%)
CME日経平均先物 31850(大証終比:+20 +0.06%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均は小幅安で推移している一方、ナスダックは反発。本日の米株式市場は想定外に堅調に始まった印象。通常取引開始前の米株価指数先物市場でダウ先物が一時980ドル安まで急落し、本日も警戒感が高まっていたが、意外にもIT・ハイテク株に買い戻しが強まり、米株式市場は堅調に始まった。
ベッセント財務長官が関税交渉で主導的な役割を担うと伝わったことで、楽観的な見方をするトレーダーも表われたようだ。ウォール街では、ルートニック商務長官やナヴァロ貿易顧問よりも、ベッセント財務長官が大きな役割を果たすことを望んでいる。
本日からトランプ関税が発動されているが、それに対して中国が明日10日から、米国製品への関税を34%から84%に引き上げると発表した。カナダも米国製車両に25%の報復関税を課す計画を再確認。貿易戦争エスカレートへの懸念は高まっている。EUもEUも4月15日より発効する米国に対する初の関税を承認している。
そろそろ一旦反転を期待する声も出ている。ストラテジストは「前日と本日の動きは、関税に関する建設的なニュースを待ち構えている買い手が市場に存在し始めていることを示唆している。ただ、バリュエーションはリセットされたものの、投資家はそれが適切な水準にリセットされたのかどうか判断できない」と述べていた。
「最近は運用マニュアルが存在しない。トランプ大統領はまったく新しいゲームを考案したが、プレーヤーの投資家にはマニュアルが提供されていない」ともコメントした。
また、ウォール街の不安をさらに助長している事象に、米国債利回りの異常な上昇がある。米10年債利回りは本日も上昇しているが、インフレ警戒なのか、それとも中国など各国から米国債離れが出ているのかは不明。それについてベッセント財務長官は、正常なデレバレッジだと述べていた。
ファイザー<PFE>、メルク<MRK>、イーライリリー<LLY>など医薬品株が下落。トランプ大統領が「医薬品に対する大幅な関税を間もなく発表する予定」と発言したことが嫌気されている。
石炭のピーボディ・エナジー<BTU>が大幅高。トランプ大統領が米国での石炭採掘と利用拡大に向けた大統領令に署名したことが好感されている。
卵および卵製品のカルメイン・フーズ<CALM>が下落。前日引け後に12-2月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回った。同社はまた、全国的な卵価格高騰の原因について、米司法省の反トラスト部門から民事調査要求を受け取ったことを明らかにした。
安全性テスト用品メーカーのネオゲン<NEOG>が決算を受け急落。1株利益、売上高とも予想を下回った。通期のガイダンスも公表し、売上高およびEBITDAの見通しを下方修正している。
ファイザー<PFE> 21.14(-0.71 -3.23%)
メルク<MRK> 76.85(-2.10 -2.66%)
イーライリリー<LLY> 694.10(-32.15 -4.43%)
ブリストル・マイヤーズ<BMY> 50.33(-2.74 -5.16%)
ジョンソン&ジョンソン<JNJ> 146.14(-3.87 -2.58%)
ピーボディ・エナジー<BTU> 11.14(-0.12 -1.07%)
カルメイン・フーズ<CALM> 88.32(-2.02 -2.23%)
ネオゲン<NEOG> 3.96(-3.09 -43.82%)
アップル<AAPL> 178.59(+6.17 +3.58%)
マイクロソフト<MSFT> 360.09(+5.53 +1.56%)
アマゾン<AMZN> 171.12(+0.46 +0.27%)
アルファベットC<GOOG> 146.84(+0.26 +0.18%)
テスラ<TSLA> 229.03(+7.17 +3.23%)
メタ<META> 507.88(-2.57 -0.50%)
AMD<AMD> 81.22(+3.01 +3.85%)
エヌビディア<NVDA> 98.56(+2.26 +2.35%)
イーライリリー<LLY> 694.10(-32.15 -4.43%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ダウ平均 37587.48(-58.11 -0.15%)
ナスダック 15362.25(+94.34 +0.62%)
CME日経平均先物 31850(大証終比:+20 +0.06%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均は小幅安で推移している一方、ナスダックは反発。本日の米株式市場は想定外に堅調に始まった印象。通常取引開始前の米株価指数先物市場でダウ先物が一時980ドル安まで急落し、本日も警戒感が高まっていたが、意外にもIT・ハイテク株に買い戻しが強まり、米株式市場は堅調に始まった。
ベッセント財務長官が関税交渉で主導的な役割を担うと伝わったことで、楽観的な見方をするトレーダーも表われたようだ。ウォール街では、ルートニック商務長官やナヴァロ貿易顧問よりも、ベッセント財務長官が大きな役割を果たすことを望んでいる。
本日からトランプ関税が発動されているが、それに対して中国が明日10日から、米国製品への関税を34%から84%に引き上げると発表した。カナダも米国製車両に25%の報復関税を課す計画を再確認。貿易戦争エスカレートへの懸念は高まっている。EUもEUも4月15日より発効する米国に対する初の関税を承認している。
そろそろ一旦反転を期待する声も出ている。ストラテジストは「前日と本日の動きは、関税に関する建設的なニュースを待ち構えている買い手が市場に存在し始めていることを示唆している。ただ、バリュエーションはリセットされたものの、投資家はそれが適切な水準にリセットされたのかどうか判断できない」と述べていた。
「最近は運用マニュアルが存在しない。トランプ大統領はまったく新しいゲームを考案したが、プレーヤーの投資家にはマニュアルが提供されていない」ともコメントした。
また、ウォール街の不安をさらに助長している事象に、米国債利回りの異常な上昇がある。米10年債利回りは本日も上昇しているが、インフレ警戒なのか、それとも中国など各国から米国債離れが出ているのかは不明。それについてベッセント財務長官は、正常なデレバレッジだと述べていた。
ファイザー<PFE>、メルク<MRK>、イーライリリー<LLY>など医薬品株が下落。トランプ大統領が「医薬品に対する大幅な関税を間もなく発表する予定」と発言したことが嫌気されている。
石炭のピーボディ・エナジー<BTU>が大幅高。トランプ大統領が米国での石炭採掘と利用拡大に向けた大統領令に署名したことが好感されている。
卵および卵製品のカルメイン・フーズ<CALM>が下落。前日引け後に12-2月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回った。同社はまた、全国的な卵価格高騰の原因について、米司法省の反トラスト部門から民事調査要求を受け取ったことを明らかにした。
安全性テスト用品メーカーのネオゲン<NEOG>が決算を受け急落。1株利益、売上高とも予想を下回った。通期のガイダンスも公表し、売上高およびEBITDAの見通しを下方修正している。
ファイザー<PFE> 21.14(-0.71 -3.23%)
メルク<MRK> 76.85(-2.10 -2.66%)
イーライリリー<LLY> 694.10(-32.15 -4.43%)
ブリストル・マイヤーズ<BMY> 50.33(-2.74 -5.16%)
ジョンソン&ジョンソン<JNJ> 146.14(-3.87 -2.58%)
ピーボディ・エナジー<BTU> 11.14(-0.12 -1.07%)
カルメイン・フーズ<CALM> 88.32(-2.02 -2.23%)
ネオゲン<NEOG> 3.96(-3.09 -43.82%)
アップル<AAPL> 178.59(+6.17 +3.58%)
マイクロソフト<MSFT> 360.09(+5.53 +1.56%)
アマゾン<AMZN> 171.12(+0.46 +0.27%)
アルファベットC<GOOG> 146.84(+0.26 +0.18%)
テスラ<TSLA> 229.03(+7.17 +3.23%)
メタ<META> 507.88(-2.57 -0.50%)
AMD<AMD> 81.22(+3.01 +3.85%)
エヌビディア<NVDA> 98.56(+2.26 +2.35%)
イーライリリー<LLY> 694.10(-32.15 -4.43%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース