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    2025年12月30日 0時39分

    今年の地味で意外な伏兵、ウエスタン・デジタル、シーゲート 次はネットワークか?=米国株個別

    (NY時間10:38)(日本時間00:38)
    ウエスタンデジタル<WDC> 179.05(-2.49 -1.37%)
    シーゲイト<STX> 282.74(-3.49 -1.22%)

     ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が以下のよに伝えている。

     今年も半導体やクラウド大手、さらには電力供給のエネルギー関連株までがAI関連として注目を集めた年だったが、意外な伏兵がAIの勝ち組となりそうだ。ウエスタン・デジタル<WDC>、シーゲート・テクノロジー<STX>といったストレージ企業。ウエスタン・デジタルは年初来で株価が303%上昇し、S&P500のトップパフォーマーとなっており、シーゲートも232%高で3位に食い込んでいる。2位はマイクロン<MU>で238%高。

     両社はAI普及によってデータセンター向けの大容量・高マージンドライブ需要が爆発的に拡大。シーゲートのモズレーCEOは、AIがデータやデータストレージの経済的価値を高め、あらゆるやり取りがデータの取得・処理・保存ニーズを押し上げていると語る。ウエスタン・デジタルは決算前のクワイエット・ピリオドを理由にコメントを控えた。

     もっとも、大型株が300%も上昇すれば市場の注目を逃れることはなく、投資家にとっての本当の課題は次のウエスタン・デジタルやシーゲートを見つけることにある。
     実際、データストレージ業界は数年前まで低迷しており、ウエスタン・デジタルは2023-24年度に売上急減と在庫滞留で赤字を計上。シーゲートもかろうじて黒字を維持したものの、売上高は過去10年に渡り緩やかに減少していた。

     初期のAI投資はマイクロソフト<MSFT>やアルファベット<GOOG><GOOGL>といったハイパースケーラーの計算能力に集中し、ストレージ分野は後回しにされていたが、その結果、今年初めにはシーゲートが予想1株利益の10倍、ウエスタン・デジタルが7.4倍と割安な評価で取引されていた。

     さらに、両社が供給管理を徹底したことで価格動向が改善し、データセンター全体のコストに占める割合が小さいハードディスクは、顧客にとって値上げを受け入れやすかった点も株価急騰の一因となった。

     今後もAI投資の拡大や動画生成、AIエージェントといった新たな用途が需要を押し上げる可能性があり、ウォール街ではシーゲートの約7割、ウエスタン・デジタルの約8割が買いを推奨している。一方、歴史的に循環性の高い業界である以上、すでに需要回復局面の一部は株価に織り込まれているとの慎重論もある。

     そこでアナリストは来年のAI投資先として、ネットワーク企業に着目。シエナ<>やアリスタ・ネットワークス、さらにシリコンフォトニクスを手掛けるタワー・セミコンダクターや光ファイバー大手のコーニングなど、光通信関連に注目している。また、サンミナ、ジェイビル、フレックスといった電子機器受託製造(EMS)企業も、サーバーラックの高度化に伴う収益機会が期待されるという。

     いずれにせよ、26年のAIの投資機会は過去数年ほど分かりやすくはなく、マグニフィセント7に象徴される大型IT株が極めて混雑した取引となる中で、かつてのウエスタン・デジタルのように株価収益率(PER)が予想1株利益の7倍程度で放置された銘柄を見つけるのは容易ではなさそうだ。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース