（NY時間10:59）（日本時間00:59）
ハイアット<H>　159.81（+1.48　+0.93%）

　アナリストがハイアット・ホテルズ<H>の投資判断を新規に「買い」でカバレッジを開始した。２０２６年末の目標株価は１７８ドル。同社は、マリオット<MAR>やヒルトン<HLT>といった競合とのバリュエーション格差を縮小する余地があると指摘している。

　アナリストによると、同社の２０２６年度の予想ＥＢＩＴＤＡに対するＥＶ／ＥＢＩＴＤＡ倍率は約１４倍で、マリオットの１６倍、ヒルトンの１８倍よりも割安となっている。これは同社がアセットライトなビジネスモデルへ移行していることが背景にあるという。

　一方で同社は、業界ではトップの６－７％の純ユニット増加率を提供しているほか、高級レジャー市場や海外市場への高いエクスポージャーを持ち、これらの地域は米国を上回る成長が今後も続くことが期待されるという。

　また、自社所有のホテルは今後戦略的に売却が進むとみられ、それが株主還元の原資として機能するとの見方も示した。

　米国の２０２６年度の利用可能客室１室あたり収益（ＲｅｖＰＡＲ）については、１桁台前半の伸びになると慎重ながら楽観的に見ているようだ。ただ、株価は小幅高。

【企業概要】
　世界で、ホスピタリティ事業を展開する。フルサービスのホテルとリゾート、セレクトサービスのホテル、オールインクルーシブリゾート、タイムシェア、フラクショナル、その他の形態のレジデンスとバケーションユニットを含む施設を所有・運営するほか、リース・フランチャイズ契約により運営する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美


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