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    2025年12月11日 6時50分

    オラクル、決算受け時間外で7%安 クラウドの売上高が予想下回る AI投資の収益化に不透明感=米国株個別

    (NY時間16:49)(日本時間06:49)時間外
    オラクル<ORCL> 207.50(-15.51 -6.95%)

     オラクル<ORCL>が時間外で下落。引け後に9-11月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高が予想を下回った。残存履行義務(RPO)は予想を上回っている。メタ<META>やエヌビディア<NVDA>からのコミットメントがRPOの増加を後押しした。1株利益については、クラウド向けCPUを手掛けるアンペアの株式売却による27億ドルの特別利益がプラスに寄与した。

     ただ、クラウドの売上高が予想を下回っており、AI向けの大型契約の収益化への懸念につながっている。クラウドの売上高は34%増の79.8億ドル、クラウドインフラ事業は68%増の40.8億ドルと、いずれも予想に僅かに届かなかった。同社はオープンAIをはじめ、TikTokやメタなどの主要顧客にクラウド事業を急拡大させている。今回のクラウドの売上高は、収益化が想定以上に時間を要する可能性が示されている。

     アナリストからは決算前に、足元の投資家センチメント悪化の一因として、オープンAIの事業見通しに対する懐疑的な見方が強まっているとの指摘も出ていた。オープンAIはグーグルなどとの競争環境が厳しくなりつつあり、もし、オープンAIからの需要に変化した場合、同社がどのように設備投資計画などを調整するのか、経営陣の説明を求めていると述べていた。

     今回の決算はマゴヤーク氏とシシリア氏の共同CEO体制となって初の四半期報告となった。

    (9-11月・第2四半期)
    ・1株利益(調整後):2.26ドル(予想:1.64ドル)
    ・売上高(調整後):160.6億ドル(予想:162.1億ドル)
      クラウド全体(IaaS+SaaS):79.8億ドル(予想:80.4億ドル)
       クラウドインフラ(IaaS):40.8億ドル(予想:40.9億ドル)
       クラウドアプリ(SaaS):39.0億ドル(予想:39.0億ドル)
      ソフトウェア:58.8億ドル(予想:60.3億ドル)
       ソフトウェアサポート:49.4億ドル(予想:49.2億ドル)
       ソフトウェアライセンス:9.39億ドル(予想:11.5億ドル)
      ハードウェア:7.76億ドル(予想:7.17億ドル)
      サービス:14.3億ドル(予想:13.6億ドル)
    ・営業利益(調整後):67.2億ドル(予想:68.2億ドル)
    ・残存履行義務(RPO):5230億ドル(予想:5193.8億ドル)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美


    株探ニュース