（NY時間13:43）（日本時間02:43）
ケンビュー<KVUE>　21.81（+0.47　+2.20%）

　コンシューマーヘルス製品のケンビュー<KVUE>が上昇。モンゴンＣＥＯが退任し、取締役のペリー氏が暫定ＣＥＯとして即時就任する人事を発表した。同社は、タイレノールやニュートロジーナ、リステリンといったブランドを展開しているが、現在の企業構造の刷新を進めている。

　同社は２０２３年にジョンソン＆ジョンソン<JNJ>からスピンオフ（分社化）された後、アクティビスト（物言う株主）から企業構造や経営体制の見直しを求められて来た。

　今年初めには、スターボードのスミスＣＥＯを取締役に迎え、同ファンドとの委任状争奪戦を回避した。また、トムズ・キャピタルも株式を取得し、事業の売却または資産の分離を検討するよう要請している。４月にはサード・ポイントも株式を取得したと報られていたじています。

　今回のＣＥＯ交代はそれらの要求に応えるための一連の改革の始まりとみられ、同社は新ＣＥＯの選定を開始するとともに、ブランドポートフォリオの見直しを目的にセンタービュー・パートナーズおよびマッキンゼーを起用したことを明らかにした。

　マーロ会長は「取締役会による戦略的見直しは進行中であり、ポートフォリオの簡素化や事業運営のあり方を含む幅広い選択肢を検討している。当社の強みを活かし、収益性のある成長を加速させ、将来の成功に向けた最適な体制を整えることに注力する」と述べていた。

　また、同社は４－６月期（第２四半期）の暫定決算も公表。売上高は４．０％減となり、市場予想の１．４％減を大きく下回った。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース