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    2025年10月30日 5時49分

    マイクロソフト、好決算も時間外で下落 アジュールの物足りなさと支出急増への懸念=米国株個別

    (NY時間16:48)(日本時間05:48)時間外
    マイクロソフト<MSFT> 533.50(-8.05 -1.49%)

     マイクロソフト<MSFT>が引け後に7-9月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は時間外で下落。注目度の高いクラウドコンピューティング事業アジュールの伸びが39%増と予想を上回ったものの、一部投資家の期待には届かなかったとの指摘も出ている。

     また、AIインフラ構築に伴う支出が予想以上の急増となっている点も懸念を広げている模様。第1四半期の資本支出(リースを含む)は349億ドルと、前四半期の240億ドルから大幅に増加。データセンター関連投資の急拡大を示している。

     ナデラCEOは声明で「われわれは目の前に広がる巨大なAIの機会に応えるため、資本・人材の両面でAI分野への投資をさらに拡大していく」と述べた。
     
     AI需要の拡大を背景に、クラウド事業が引き続き成長を牽引。特にオープンAIとの提携強化が大きな追い風となっている。前日に両社は提携契約を改定し、同社が今後数年間に渡りオープンAIの技術とAI推論事業へのアクセスを確保する新たな合意を発表していた。

    (7-9月・第1四半期)
    ・1株利益:3.72ドル(予想:3.51ドル)
    ・売上高:776.7億ドル 17%増(予想:755.5億ドル)
      マイクロソフト・クラウド:491億ドル(予想:486億ドル)
      インテリジェント・クラウド:309億ドル(予想:301.8億ドル)
       アジュール・その他のクラウド:39%増(予想:37.1%増)
      生産性・ビジネスプロセス:330.2億ドル(予想:322.9億ドル)
      パーソナルコンピューティング:137.6億ドル(予想:128.8億ドル)
    ・営業利益:379.6億ドル(予想:351億ドル)
    ・設備投資:193.9億ドル(予想:230.4億ドル)
    ・資本支出(リース資産含む):349億ドル(予想:300.6億ドル)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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