2025年8月12日 0時02分
バリック、決算受け下落 マリの金鉱山の減損を計上=米国株個別
(NY時間11:01)(日本時間00:01)
バリック・マイニング<B> 22.73(-0.71 -3.01%)
カナダの鉱山会社バリック・マイニング<B>が下落。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、西アフリカのマリの軍事政権による金鉱山のルーロ・グンコトの押収に伴い、10億4000万ドルの損失計上を明らかにしたことが嫌気されている。ただ、市場の想定通りではあった。
支配権の変更に伴い、同社はルーロ・グンコトを連結から外したことが損失の要因と説明している。一方、アラスカのドンリン・ゴールド・プロジェクト(持分50%)の売却益7億4500万ドルがその損失の一部を相殺したとも説明した。
同社は6月、マリの裁判所が同社の主要事業の1つの経営権を、国が任命した会計士兼元保健相に6カ月間委ねると判断したことで事態が悪化。鉱山の収益を巡る対立では、マリ政府が従業員4人を拘束し、金の輸出を阻止したため、同社は1月から鉱山の操業を停止している。
アナリストは「ルーロ・グンコトの減損計上は、支配権回復の困難さを改めて浮き彫りにしている。今回の減損計上は、主要資産での業務改善、強固なキャッシュフロー創出、0.05ドルの業績連動の特別配当といった好材料を覆い隠しかねない」と指摘した。第2四半期の配当を1株0.15ドルに増配している。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.47ドル(予想:0.46ドル)
・売上高:36.8億ドル 16%増(予想:36.8億ドル)
・EBITDA(調整後):23.2億ドル
・金販売量:77万オンス(予想:79.2万オンス)
・金生産量:79.7万オンス(予想:80.8万オンス)
・銅生産量:5万9000トン
・FCF:3.95億ドル(予想:3.63億ドル)
・設備投資:9.34億ドル
(通期見通し)
・銅生産量:20~23万トン
・金生産量:315~350万オンスを維持(予想:334万オンス)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
バリック・マイニング<B> 22.73(-0.71 -3.01%)
カナダの鉱山会社バリック・マイニング<B>が下落。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、西アフリカのマリの軍事政権による金鉱山のルーロ・グンコトの押収に伴い、10億4000万ドルの損失計上を明らかにしたことが嫌気されている。ただ、市場の想定通りではあった。
支配権の変更に伴い、同社はルーロ・グンコトを連結から外したことが損失の要因と説明している。一方、アラスカのドンリン・ゴールド・プロジェクト(持分50%)の売却益7億4500万ドルがその損失の一部を相殺したとも説明した。
同社は6月、マリの裁判所が同社の主要事業の1つの経営権を、国が任命した会計士兼元保健相に6カ月間委ねると判断したことで事態が悪化。鉱山の収益を巡る対立では、マリ政府が従業員4人を拘束し、金の輸出を阻止したため、同社は1月から鉱山の操業を停止している。
アナリストは「ルーロ・グンコトの減損計上は、支配権回復の困難さを改めて浮き彫りにしている。今回の減損計上は、主要資産での業務改善、強固なキャッシュフロー創出、0.05ドルの業績連動の特別配当といった好材料を覆い隠しかねない」と指摘した。第2四半期の配当を1株0.15ドルに増配している。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.47ドル(予想:0.46ドル)
・売上高:36.8億ドル 16%増(予想:36.8億ドル)
・EBITDA(調整後):23.2億ドル
・金販売量:77万オンス(予想:79.2万オンス)
・金生産量:79.7万オンス(予想:80.8万オンス)
・銅生産量:5万9000トン
・FCF:3.95億ドル(予想:3.63億ドル)
・設備投資:9.34億ドル
(通期見通し)
・銅生産量:20~23万トン
・金生産量:315~350万オンスを維持(予想:334万オンス)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース