ワクチンのノババックス<NVAX>が大幅高。取引開始前に１－３月期決算（第１四半期）を発表し、１株損益が予想以上の赤字となったほか、売上高も予想を下回った。通期のガイダンスも公表して、売上高見通しが予想を上回った。

　同社はまた、施設とインフラの統合や世界的に従業員の約２５％削減を含む構造改革計画を発表している。従業員の退職金および福利厚生費用に関する構造改革費用として１０００万－１５００万ドルの費用を見込んでおり、その大部分は第２四半期に発生する見込みだという。

　同社のエルクＣＥＯは声明で、「われわれは本日、経費を削減し、キャッシュ・ランウェイ（現金残存期間）を拡大し、より効率的に運営することを目的とした重要な施策を表明した。コロンワクチンのヌバキソビッドからの収益創出と流動負債の管理に重点を置くことで、これらの施策は現金ポジションを強化し、長期的な成長と安定につながる可能性がある」と説明した。

　また、コロナ・インフルエンザ混合ワクチン、単独インフルエンザワクチン、高用量コロナワクチンの臨床試験（第２フェーズ）で良好なデータを発表。３つのワクチン候補はすべて忍容性が高く、安心できる予備的安全性プロファイルを示したとも述べた。

（１－３月・第１四半期）
・1株損益（調整後）：-3.41ドル（予想：-3.24ドル）
・売上高：0.81億ドル（予想：0.85億ドル）
・研究開発費：2.47億ドル

（通期見通し）
・売上高：14～16億ドル（予想：8.01億ドル）

（NY時間14:53）
ノババックス<NVAX>　9.50（+2.05　+27.52%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美