2026年10月13日 22時48分
JPモルガン、決算受け小幅高 FICC部門が予想外の減収=米国株個別
(NY時間09:44)(日本時間22:44)
JPモルガン<JPM> 336.85(+2.55 +0.76%)
JPモルガン<JPM>が小幅高。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、経常収益とも予想を下回った。トレーディング部門は株式は予想を上回ったものの、債券・為替・商品(FICC)部門が予想外の減収となった。また、投資銀行部門も予想を下回り、全体的に精彩を欠く内容となっている。
発表直後は時間外で売りが先行したものの、前日付近に買い戻されている。通期の純受取利息(NII)の見通しを引き上げたことで切り返している模様。ただ、上値は重い印象。
ダイモンCEOは声明で「巨額の財政赤字、根強いインフレ、割高な資産価格、金利上昇、地政学的情勢といった要因が、水面下で引き続き変化している」と指摘。「これらの要因には対処できる可能性があるものの、われわれは幅広いシナリオに備えている」と述べた。
ウォール街のトレーディング部門は、金利上昇による影響に直面。FRBはインフレ抑制に向けて9月に政策金利を引き上げ、米10年債利回りは今月初めに約四半世紀ぶりの高水準に接近した。利回り上昇は既発債の価格下落に繋がるため、債券取引サービスへの需要を抑制する可能性がある。
トレーディング収入全体は15%増、投資銀行の手数料収入は14%増となったものの、いずれも同銀が先月のコンファレンスで示していた見通しの下限付近に留まった。当時、両部門の収入がともに10%台半ばから後半の伸びになるとの見通しを示していた。
一方、株式トレーディング部門は好調。収入は49%増の49億5000万ドルとなり、7-9月期として過去最高を記録。予想も上回り、同部門の好調な業績が続いていることを示した。
今回の決算には、投資有価証券の売却などに伴う6億5800万ドルの純損失も計上された。ダイモンCEOは声明で、この損失について同行の裁量的な判断によるものだと説明した。
(7-9月期・第3四半期)
・1株利益:5.57ドル(予想:5.92ドル)
・経常収益(調整後):509.1億ドル(予想:513.7億ドル)
債券・為替・商品(FICC)トレーディング:53.7億ドル(予想:60.0億ドル)
株式トレーディング:49.5億ドル(予想:44.7億ドル)
投資銀行業務:31.0億ドル(予想:32.7億ドル)
アドバイザリー:12.2億ドル(予想:11.4億ドル)
株式引受:5.64億ドル(予想:6.46億ドル)
債券引受:12.2億ドル(予想:12.4億ドル)
・純受取利息(NII):271.5億ドル(予想:268.7億ドル)
・貸出残高:1兆5800億ドル(予想:1兆5600億ドル)
・預金残高:2兆7800億ドル(予想:2兆7300億ドル)
・貸倒引当金:27.4億ドル
・純貸倒償却額:22.0億ドル(予想:24.8億ドル)
・普通株式等Tier1(CET1)比率(標準的手法):13.9%
・自己資本利益率(ROE):17.0%(予想:17.8%)
・有形普通株式自己資本利益率(ROTCE):20.0%(予想:21.0%)
・運用資産残高:5兆2100億ドル(予想:5兆2700億ドル)
(通期見通し)
・NII:約1062億ドル(従来:約1055億ドル)(予想:1052.8億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
JPモルガン<JPM> 336.85(+2.55 +0.76%)
JPモルガン<JPM>が小幅高。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、経常収益とも予想を下回った。トレーディング部門は株式は予想を上回ったものの、債券・為替・商品(FICC)部門が予想外の減収となった。また、投資銀行部門も予想を下回り、全体的に精彩を欠く内容となっている。
発表直後は時間外で売りが先行したものの、前日付近に買い戻されている。通期の純受取利息(NII)の見通しを引き上げたことで切り返している模様。ただ、上値は重い印象。
ダイモンCEOは声明で「巨額の財政赤字、根強いインフレ、割高な資産価格、金利上昇、地政学的情勢といった要因が、水面下で引き続き変化している」と指摘。「これらの要因には対処できる可能性があるものの、われわれは幅広いシナリオに備えている」と述べた。
ウォール街のトレーディング部門は、金利上昇による影響に直面。FRBはインフレ抑制に向けて9月に政策金利を引き上げ、米10年債利回りは今月初めに約四半世紀ぶりの高水準に接近した。利回り上昇は既発債の価格下落に繋がるため、債券取引サービスへの需要を抑制する可能性がある。
トレーディング収入全体は15%増、投資銀行の手数料収入は14%増となったものの、いずれも同銀が先月のコンファレンスで示していた見通しの下限付近に留まった。当時、両部門の収入がともに10%台半ばから後半の伸びになるとの見通しを示していた。
一方、株式トレーディング部門は好調。収入は49%増の49億5000万ドルとなり、7-9月期として過去最高を記録。予想も上回り、同部門の好調な業績が続いていることを示した。
今回の決算には、投資有価証券の売却などに伴う6億5800万ドルの純損失も計上された。ダイモンCEOは声明で、この損失について同行の裁量的な判断によるものだと説明した。
(7-9月期・第3四半期)
・1株利益:5.57ドル(予想:5.92ドル)
・経常収益(調整後):509.1億ドル(予想:513.7億ドル)
債券・為替・商品(FICC)トレーディング:53.7億ドル(予想:60.0億ドル)
株式トレーディング:49.5億ドル(予想:44.7億ドル)
投資銀行業務:31.0億ドル(予想:32.7億ドル)
アドバイザリー:12.2億ドル(予想:11.4億ドル)
株式引受:5.64億ドル(予想:6.46億ドル)
債券引受:12.2億ドル(予想:12.4億ドル)
・純受取利息(NII):271.5億ドル(予想:268.7億ドル)
・貸出残高:1兆5800億ドル(予想:1兆5600億ドル)
・預金残高:2兆7800億ドル(予想:2兆7300億ドル)
・貸倒引当金:27.4億ドル
・純貸倒償却額:22.0億ドル(予想:24.8億ドル)
・普通株式等Tier1(CET1)比率(標準的手法):13.9%
・自己資本利益率(ROE):17.0%(予想:17.8%)
・有形普通株式自己資本利益率(ROTCE):20.0%(予想:21.0%)
・運用資産残高:5兆2100億ドル(予想:5兆2700億ドル)
(通期見通し)
・NII:約1062億ドル(従来:約1055億ドル)(予想:1052.8億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース