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    2026年10月12日 23時55分

    ASTスペースモバイルが上昇 アナリストが株価下落は買いの好機と指摘=米国株個別

    (NY時間10:52)(日本時間23:52)
    ASTスペースモバイル<ASTS> 53.46(+2.50 +4.90%)

     ASTスペースモバイル<ASTS>が上昇。アナリストが、株価下落は買いの好機だとして、同社株の投資判断を「買い」に引き上げた。目標株価は93ドルに据え置いたが、先週末終値から82%高い水準。

     同社株は年初来で26%超下落し、金曜日には10%下落していた。マスク氏が、スペースX<SPCX>による全米規模の周波数帯ポートフォリオの買収を発表し、同社が携帯電話事業者と競合できるようになるとの見方が広がったことが背景にある。

    ASTスペースモバイルは、宇宙空間に携帯電話向けブロードバンド通信網を構築する企業で、通常のスマートフォンから直接接続できる世界初かつ唯一のグローバルな携帯通信ネットワークを展開している。同社の衛星直接通信技術は、数千基のアンテナを搭載した衛星を利用し、世界中で通信環境が整っていない数十億人に安定したブロードバンド接続を提供することを目指している。

     同アナリストは、同社株が5月に付けた過去最高値の133.86ドルから約60%下落していることを踏まえ、「投資判断をより強気に転じる好機だ」と指摘。金曜日の下落についても「見当違いの反応だ」との見方を示した。

     同社の成長見通しに改めて自信を強めた背景には、米携帯通信大手Tモバイルが、端末直接接続型の衛星通信サービスの提携先をスターリンクからASTスペースモバイルに切り替える可能性がある。また、政府関連事業の拡大も追い風になる可能性がある。アナリストは、米宇宙開発局(SDA)が衛星試験を支持する書簡を出したことについて、同社の政府向け事業拡大が進展している証拠だと評価した。

     また、日本でのプロジェクトが承認に近づいている可能性も指摘。この案件が実現すれば、ASTスペースモバイルの衛星通信網の構築に対し、日本政府から最大10億ドルの資金が提供される可能性があるという。

     ただ、アナリスト全体では同社株に対する慎重な見方が根強い。アナリスト16人のうち、9人が投資判断を「ホールド」としている。

    【企業概要】
     既存のモバイルデバイス(2G/4G-LTE/5Gデバイス)から直接アクセスできる、低軌道衛星を利用したグローバルセルラーブロードバンドネットワークを構築する。地上の電波が届かないユーザーに費用対効果の高いサービスを提供するほか、MNOエンドユーザー顧客へのSpaceMobileサービスの提供にも取り組む。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース