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    2026年10月1日 22時16分

    UBS、スイスからの移転を求める圧力が一段と強まる

     UBSに対し、本国スイスからの移転を求める圧力が一段と強まっている。主要株主のアーティザンは、導入が検討されている新たな自己資本規制によって、スイスはUBSにとってもはや魅力的な拠点ではないとして、国外移転を検討するよう取締役会に求めた。

     アーティザンは30日付の書簡で、自己資本要件の引き上げは「過度で懲罰的かつ不要」だと批判。現在の規制環境下では、UBSがスイス企業であり続ける合理的な理由は見当たらないとした。同社のファンドマネジャー3人は、UBS株を合わせて6000万株超、発行済み株式の約2%保有している。

     UBSの国外移転を巡っては、別の主要株主であるセビアン・キャピタルも、スイス当局が提案している新たな資本規制の下で、同国を拠点に大規模な国際銀行を運営するのは現実的ではないとの見方を示していた。

     UBSは、スイスを拠点にグローバル銀行として事業を継続することが目標だと説明し、より良い規制の着地点を目指して当局との協議を続ける方針を示している。

     スイス当局は、クレディ・スイスの経営危機を教訓に、大手銀の財務健全性を高めるため自己資本規制の強化を進めている。議会で審議中の法案では、UBSに約160億ドルの追加自己資本を積み増すことが求められる見通し。

     アーティザンは、この160億ドルは追加的なクッションとして保有されるため「収益を生まない」と指摘。本来であれば融資などに活用することで約15%のリターンを得られる可能性があるとして、新規制による資本効率の悪化を問題視した。

     一方、UBSはクレディ・スイスの破綻危機の原因は資本不足ではなく、事業モデルの失敗やガバナンス、リスク管理の不備にあったと主張しており、新たな資本規制では根本的な問題の再発防止にはつながらないとの立場を示している。

    株探ニュース