2026年9月2日 21時27分
米株式市場、米雇用統計前に警戒感の薄さが懸念材料として浮上
米株式市場において、今週4日金曜日発表の8月の米雇用統計を控える中、オプション市場の警戒感の薄さが懸念材料として浮上している。
原油高や米長期金利の上昇といった圧力がかかる中、表面上の静けさがかえって相場の急変動リスクを拡大させる懸念が指摘されている。
オプション市場が織り込む同日のS&P500の予想変動率は上下0.7%程度に留まり、過去1年の米雇用統計発表日と同水準となっている。これに対してアナリストからは、現在のリスク環境を鑑みれば警戒が不十分だとの見方が出ている。
背景にあるのはレイバーデーの連休前の薄商い。取引量が乏しく、下落リスクへのヘッジの動きは限定的だが、流動性が低い中で統計が予想からブレれば、値動きが増幅される危険性をはらんでいるという。足元で恐怖指数と呼ばれるVIXは16前後で落ち着いており、市場のストレスは表面化していない。
8月の非農業部門雇用者数(NFP)は前月比5.5万人増が予想されている。7月が予想外の減少となり前回、前々回も下方修正されたため、失業率のみならず雇用者数自体への視線が厳しい。
ウォーシュ議長がジャクソンホール会議でタカ派的な姿勢を示したことで、短期金融市場では9月の利上げ確率を約65%で織り込んでいる。統計が強ければ追加利上げ観測を後押しする一方、弱ければ労働市場の軟化懸念が噴出する両面リスクを抱える。
一方、市場の真の関心は来週11日の米消費者物価指数(CPI)や16日のFOMCに向いているとの見方も強い。市場では物価指標こそが今後の利上げペースを決定づけると判断されているためだ。
S&P500は最高値圏は維持しており、一見すると安定を保っている。しかし、主要イベントが目白押しの局面において、足元の低ボラティリティは市場の安定を意味するのではなく、潜在的リスクの織り込み不足を示唆している可能性があるという。
*米雇用統計(8月)4日21:30
非農業部門雇用者数
予想 5.5万人 前回 -2.3万人(前月比)
失業率
予想 4.1% 前回 4.1%
平均時給
予想 0.3% 前回 0.1%(前月比)
予想 3.0% 前回 3.2%(前年比)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
原油高や米長期金利の上昇といった圧力がかかる中、表面上の静けさがかえって相場の急変動リスクを拡大させる懸念が指摘されている。
オプション市場が織り込む同日のS&P500の予想変動率は上下0.7%程度に留まり、過去1年の米雇用統計発表日と同水準となっている。これに対してアナリストからは、現在のリスク環境を鑑みれば警戒が不十分だとの見方が出ている。
背景にあるのはレイバーデーの連休前の薄商い。取引量が乏しく、下落リスクへのヘッジの動きは限定的だが、流動性が低い中で統計が予想からブレれば、値動きが増幅される危険性をはらんでいるという。足元で恐怖指数と呼ばれるVIXは16前後で落ち着いており、市場のストレスは表面化していない。
8月の非農業部門雇用者数(NFP)は前月比5.5万人増が予想されている。7月が予想外の減少となり前回、前々回も下方修正されたため、失業率のみならず雇用者数自体への視線が厳しい。
ウォーシュ議長がジャクソンホール会議でタカ派的な姿勢を示したことで、短期金融市場では9月の利上げ確率を約65%で織り込んでいる。統計が強ければ追加利上げ観測を後押しする一方、弱ければ労働市場の軟化懸念が噴出する両面リスクを抱える。
一方、市場の真の関心は来週11日の米消費者物価指数(CPI)や16日のFOMCに向いているとの見方も強い。市場では物価指標こそが今後の利上げペースを決定づけると判断されているためだ。
S&P500は最高値圏は維持しており、一見すると安定を保っている。しかし、主要イベントが目白押しの局面において、足元の低ボラティリティは市場の安定を意味するのではなく、潜在的リスクの織り込み不足を示唆している可能性があるという。
*米雇用統計(8月)4日21:30
非農業部門雇用者数
予想 5.5万人 前回 -2.3万人(前月比)
失業率
予想 4.1% 前回 4.1%
平均時給
予想 0.3% 前回 0.1%(前月比)
予想 3.0% 前回 3.2%(前年比)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース