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    2026年6月25日 1時11分

    トヨタ、米首位奪還の公算 HV需要が追い風、GMのEV戦略に課題=米国株個別

    (NY時間12:10)(日本時間01:10)
    トヨタ自ADR<TM> 168.12(+0.89 +0.53%)
    GM<GM> 79.67(+0.72 +0.91%)
    フォード<F> 13.86(-0.14 -1.00%)

     米自動車市場で、GM<GM>が厳しい現実に直面している。ハイブリッド車(HV)の需要拡大を追い風に、トヨタ自動車<7203>が再び米国で販売首位の座を奪う可能性が浮上している。ブルームバーグが伝えた。

     調査会社コックス・オートモーティブの予測によると、今年上半期の米市場シェアはトヨタが15.8%へ拡大する見込みの一方、GMは約1ポイント低下の16.8%となる見通しだという。消費者の低燃費車志向が続けば、トヨタが年間の米販売台数首位となる可能性がある。

     コックスのエコノミストは「トヨタにチャンスがある。消費者はHVに関心を持っているが、GMはその分野で競争できない」と指摘。同時に、GMも販売奨励金などを活用して首位死守を図ると見ているという。

     トヨタがGMの本拠地で首位を奪えば歴史的な転換点となる。GMは1931年以来、半導体不足の影響を受けた2021年を除き米首位を維持してきた。今回の局面は、米消費者が完全な電気自動車(EV)化を受け入れる準備ができていない中、HVではなくEVに傾倒したGMのバーラCEOの戦略に誤りがあった可能性を示唆している。

     5月までの累計でトヨタの電動車販売(大半はHV)は5.6%増加。一方、市場全体は今年減少が予想されている。さらに、イランを巡る情勢不安からガソリン価格が1ガロン当たり約4ドルまで上昇したことで、GMやフォード<F>が強みを持つ大型ピックアップトラックやSUVの販売は減少。

    トヨタが米国で20車種以上のHVモデルを揃えるのに対し、GMの電動化モデルは実質1車種のみ。デトロイトのビッグ3が特定車種に集中する中、トヨタは幅広いラインアップを維持してきた。

     GMは約8年前、テスラ<TSLA>の台頭や規制強化を受けてEVへの全面シフトを選択したが、コックスのエコノミストは「EV戦略はテスラのような株価評価を得るため、ウォール街を喜ばせるためのものだった」と分析する。

     他方、フォードも現代自動車(韓国)に米販売3位の座を奪われるリスクに直面。現代は複数のHVを展開しており、今年上半期のシェア予測はフォードの12.6%に対し現代が11.7%と急速に差を縮めている。米市場における日韓勢のHV戦略が、米大手の背中を猛烈に追い上げているという。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース