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    2026年6月11日 5時48分

    オラクル、決算受け時間外で上下動 好決算も設備投資が予想以上で収益性に対する懸念=米国株個別

    (NY時間16:43)(日本時間05:43)時間外
    オラクル<ORCL> 192.25(-9.01 -4.48%)

     オラクル<ORCL>が引け後に3-5月期(第4四半期)決算を公表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、第1四半期に予想を上回る見通しを示したほか、27年度通期も1株利益の見通しを上方修正した。

     クラウドインフラ(OCI)が93%増と引き続き高成長を維持し、AI関連需要が業績を牽引した。クラウド事業全体の売上高は100億ドルに迫る規模となっている。受注残にあたる残存履行義務(RPO)は6380億ドルへと急拡大し、将来の売上成長に対する高い可視性を示した。全体として、OCIを中心としたAI・クラウド需要の強さが確認された内容。

     ただ、設備投資が予想を上回り、同社のAIインフラ事業の収益性に対する懸念を高めている。第4四半期の設備投資額は159億ドルとなったが、主にデータセンター投資を示す指標で、年間累計では557億ドルに達している。これは従来示していた500億ドルを上回る水準。

     同社は長年データベースソフトウェア企業として知られてきたが、現在はAI向けコンピューティング能力の提供企業へと事業転換を進めている。オープンAIをはじめとする顧客向けに大規模なデータセンター建設を進めており、その資金需要に対応するため、今年は500億ドル規模の負債および株式による資金調達計画を発表している。

     発表後に株価は時間外で上下動。直後は売りの反応を見せたものの、直ぐに買い戻しが入りプラスに転じる場面が見られた。しかし、現在は再度マイナス圏に沈んでいる。

    (3-5月・第4四半期)
    ・1株利益(調整後):2.11ドル(予想:1.97ドル)
    ・売上高(調整後):191.8億ドル 21%増(予想:190.9億ドル)
      クラウド(IaaS+SaaS):99.1億ドル 48%増(予想:100.0億ドル)
       クラウドインフラ(IaaS):57.9億ドル 93%増(予想:57.2億ドル)
      クラウドアプリ(SaaS):41.3億ドル 12%増(予想:41.7億ドル)

      ソフトウェア:68.2億ドル 2.1%減(予想:68.8億ドル)
        サポート:49.4億ドル(予想:49.8億ドル)
        ライセンス:18.8億ドル(予想:19.3億ドル)
      ハードウェア:9.24億ドル 8.7%増(予想:8.36億ドル)
      サービス:15.2億ドル 13%増(予想:14.1億ドル)
    ・営業利益(調整後):85.9億ドル 22%増(予想:82.7億ドル)
    ・残存履行義務(RPO):6380億ドル

    (6-8月・第1四半期見通し)
    ・売上高:27~29%増
    ・クラウド売上高(IaaS+SaaS):57~63%増(予想:57.9%増)
    ・1株利益(調整後):1.72~1.76ドル(予想:1.69ドル)

    (27年度通期見通し)
    ・売上高:900億ドルを維持
    ・1株利益(調整後):8.05ドルへ上方修正(予想:8.05ドル)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース