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    2026年1月1日 4時51分

    IT・ハイテク株を警戒なら小型バリュー株は再検討に値する

     2026年に大手IT・ハイテク株が2000年のITバブルのような急落に見舞われるリスクを警戒する投資家にとって、小型バリュー株をポートフォリオに組み入れる発想は検討に値するとの指摘が出ている。

     現在、小型バリュー株は大型グロース株と比べ、歴史的に見ても極端に割安な水準にある。S&P小型株600バリュー指数とS&P500大型株グロース指数の比率は、1999-2000年のITバブル期と同水準まで低下している。実際、大型グロース株の予想べース株価収益率(PER)の中央値は26倍に達している一方、小型株バリューは12.5倍と半分以下に留まっている状況。

     市場には過度な熱狂の兆しも多く、一部専門家は株価がファンダメンタルズから乖離していると警告する。人気の大型IT・ハイテク株は時価総額が膨張し、僅か8銘柄でS&P500の35%を占めるまで至った。指数全体で見ても高バリュエーションが目立ち、テスラ<TSLA>のように極端な評価を受ける銘柄も出ている。

     ITバブル期を振り返ると、賢明だったのは市場から撤退することではなく、流行株を避け割安な小型バリュー株に資金を移すことだった。実際、2000年と2001年には大型グロース株が下落する一方、小型バリュー株は高いリターンを上げていた。

     歴史が繰り返される保証はないが、現在の歪んだ市場環境では、小型バリュー株が再び脚光を浴びる可能性があると論じている。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース