米医療用品メーカーのメドライン社は米国で６２億６０００万ドル規模のＩＰＯを実施した。今年最大規模となったこのＩＰＯでは、価格は仮条件レンジの上限近くに設定され、売却株数を当初計画から増やした。

　メドライン社は１６日、１株２９ドルで２億１６００万株を売却したと発表。仮条件レンジは２６－３０ドルで、当初は１億７９００万株を売却する予定だった。同社はブラックストーン、カーライル、ヘルマン＆フリードマンなどの出資を受けている。

　米証券取引委員会（ＳＥＣ）への提出文書によると、ＩＰＯ価格に基づく企業価値は約３９０億ドルとなる。

　メドラインは手袋やガウン、診察台などの医療用品を製造・販売しており、２０２１年にブラックストーン、カーライル、ヘルマン＆フリードマンの３社による３４０億ドルの買収で一旦非公開化されていた。

　今回のＩＰＯは今年最大規模だった中国電池メーカーの寧徳時代新能源科技（ＣＡＴＬ）の香港上場（５２億６０００万ドル規模）を上回った。

　同社は本日はナスダック・グローバル・セレクト市場に「ＭＤＬＮ」のティッカーで上場する予定。

株探ニュース