（NY時間09:43）（日本時間23:43）
エヌビディア<NVDA>　184.55（-1.01　-0.54%）

　トランプ大統領は、中国の習主席に対し、エヌビディア<NVDA>のＨ２００を中国に販売できるようになると伝えた。中国向け売上高の２５％を米政府に支払うことが条件になる。投稿で明らかにした。

　ブルームバーグによると、エヌビディアは中国の輸出規制緩和をトランプ政権に働き掛けてきた。Ｈ２００の対中販売許可はロビー活動の大きな勝利を意味し、重要市場で失った数十億ドルのビジネスを取り戻すチャンスになると期待される。

　一方、中国と人民解放軍が米国の最先端技術にアクセスすることを阻止するため、２０２２年以降、対中規制を段階的に強化してきた米政府にとって、輸出制限の緩和は著しい政策転換を意味する。ＡＩモデルの学習・運用に用いられるＨ２００の対中販売承認は、米議会の国家安全保障タカ派から激しい反発を招くことも予想される。

　トランプ大統領は、今回の措置を中国の習主席に伝え、習主席は好意的に反応したと投稿した。Ｈ２００の販売先は承認された顧客に限定され、インテル<INTC>やＡＭＤ<AMD>を含む他の半導体メーカーにも適用されるとした。

　トランプ大統領は「われわれは国家安全保障を守り、米国の雇用を創出し、ＡＩ分野での米国の主導権を維持する。驚くほど高度なブラックウェル、 次世代のルービンは、いずれも今回のディールの対象外だ」と言及した。

　ただ、本日のエヌビディア株は軟調なスタートとなっている。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース