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    2025年11月13日 6時37分

    シスコシステムズ、決算受け時間外で6%高 AI投資拡大が業績に寄与し始める=米国株個別

    (NY時間16:37)(日本時間06:37)時間外
    シスコシステムズ<CSCO> 78.50(+4.54 +6.14%)

     シスコシステムズ<CSCO>が時間外で上昇。引け後に8-10月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回ったほか、残存履行義務も予想を上回った。

     ガイダンスも公表し、26年度通期の見通しを上方修正している。AI関連投資の拡大が業績に寄与し始めていることを示す堅調な売上高見通しを発表した。

     ロビンズCEOは「AI導入が進む中で、セキュリティを備えたネットワークの重要性が高まっており、それが需要を押し上げている」と述べた。

     同社は、AIブームに乗るためにサーバーラックやデータセンターをつなぐ半導体およびネットワーク機器を刷新。AI処理向けインフラ分野では、ブロードコム<AVGO>やHPエンタープライズ<HPE>などと競合している。

     ロビンズCEOは、「顧客がAIの潜在力を迅速に引き出そうとする中で、安全なネットワークの需要が急速に高まっている」と強調。

     同CEOは事業の多角化を進めており、2024年には28億ドルでスプランク社を買収し、セキュリティ製品や監視ソフトウェアの拡充に注力している。

     アナリストは「同社は安定した需要を維持しており、ネットワークハードウェアとソフトウェア戦略の組み合わせが26年度に1桁台半ばの持続的成長を支える」と指摘。「同社は今後、成長率がやや高く、継続的な収益を生むセキュリティおよび監視分野に重点を置く必要がある」と分析している。

    (8-10月・第1四半期)
    ・1株利益(調整後):1.00ドル(予想:0.98ドル)
    ・売上高:148.8億ドル(予想:147.7億ドル)
      製品:110.8億ドル(予想:109.7億ドル)
       ネットワーク:77.7億ドル(予想:75.0億ドル)
       セキュリティ:19.8億ドル(予想:21.2億ドル)
       コラボ:10.6億ドル(予想:10.8億ドル)
       オブザーバビリティ:2.74億ドル(予想:2.73億ドル)
      サービス:38.1億ドル(予想:37.9億ドル)
    ・残存履行義務:429億ドル(予想:423.6億ドル)
    ・粗利益率(調整後):68.1%(予想:68.2%)
    ・営業利益率(調整後):34.4%(予想:33.8%)

    (11-1月・第2四半期見通し)
    ・1株利益(調整後):1.10~1.30ドル(予想:0.99ドル)
    ・売上高:150~152億ドル(予想:147.2億ドル)
    ・粗利益率(調整後):67.5~68.5%(予想:68.2%)
    ・営業利益率(調整後):33.5~34.5%(予想:34.2%)

    (26年度通期見通し)
    ・1株利益(調整後):4.08~4.14ドル(従来:4.00~4.06ドル)(予想:4.05ドル)
    ・売上高:602~610億ドル(従来:590~600億ドル)(予想:596.4億ドル)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース