（NY時間09:52）（日本時間22:52）
レディット<RDDT>　183.26（+22.67　+14.11%）

　ソーシャルメディアのレディット<RDDT>が大幅高。前日引け後に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、売上高、ＥＢＩＴＤＡとも予想を上回った。広告収入が予想以上に伸び、過去最高の四半期利益を計上した。また、第３四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る売上高見通しを示した。

　同社は広告テクノロジーへの投資を進めており、メタ<META>やアルファベット<GOOG><GOOGL>のグーグルなどが支配するデジタル広告市場においてシェア拡大を目指している。

　現在の広告収入は少数の大手広告主に依存しているが、リスク分散のため中小規模の広告主の獲得に注力している。また、ウォンＣＯＯは「海外の広告主との関係構築も進めており、広告主の多様化を図っている」とインタビューで述べた。同ＣＯＯは「われわれのプラットフォーム上のアクティブ広告主が増えている。営業チームや広告基盤、今後の広告ロードマップへの投資が功を奏している」と語った。

　アナリストは「同社が大規模言語モデル（ＬＬＭ）を活用した検索へと軸足を移すことで、ユーザーの増加やエンゲージメント向上が期待され、同社のコンテンツが各種特定の業界（バーティカル）で利用される機会も広がる可能性がある」と述べた。

（４－６月・第２四半期）
・１株利益（調整後）：0.92ドル（予想：0.72ドル）
・売上高：4.99億ドル　78％増（予想：4.25億ドル）
　　広告：4.65億ドル（予想：3.90億ドル）
　　その他：3500万ドル（予想：3480万ドル）
・EBITDA（調整後）：1.67億ドル（予想：1.29億ドル）
・１日アクティブユーザー数：1.10億人（予想：1.10億人）
　　・米国：0.50億人（予想：0.50億人）
　　・海外：0.60億人（予想：0.59億人）
・ユーザー当たり平均売上高（ARPU）：4.53ドル（予想：3.88ドル）
　　・米国：7.87ドル（予想：6.73ドル）
　　・海外：1.73ドル（予想：1.50ドル）
・FCF：1.11億ドル

（７－９月・第３四半期見通し）
・売上高：5.35～5.45億ドル（予想：4.73億ドル）
・EBITDA（調整後）：1.85～1.95億ドル（予想：1.60億ドル）

【企業概要】
　世界の誰もが参加し、経験の共有、リンクの投稿、画像や動画のアップロード、コメントスレッドでの返信などが可能なデジタルコミュニティを運営する。共通の興味・情熱・信頼に基づいて構築されたコミュニティでは、ユーザーに独自の帰属意識、プライバシー、信頼性が生まれる。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース