トランプ大統領によるパウエル議長への非難が続いている。大統領はパウエル議長について、中銀本部の改修計画を巡り、議会をミスリードしたとの批判が事実であれば、「直ちに辞任すべきだ」と述べた。

　トランプ大統領は閣議の際、改めてパウエル議長への批判を繰り返し、「ひどい」と酷評した上で、「議長が議会を欺いていた場合、彼は直ちに辞任すべきだ。われわれは利下げを実行する人物を据えるべきだ」と述べた。
　
　パウエル議長に対する批判には、政権内の複数の関係者も加わっている。米連邦住宅金融局（ＦＨＦＡ）のパルト局長は、ＦＲＢ本部の改修工事に関するパウエル議長の議会証言が欺瞞（ぎまん）的だったとして、議会による調査と議長の辞任を要求した。

　一部報道によると、ＦＲＢ本部の改修計画には過度な豪華設備が含まれ、費用が膨らんでいる。これに対してパウエル議長は上院公聴会で「報道内容は多くの点で誤解を招くものであり不正確だ」と反論していた。

株探ニュース