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    2025年12月5日 15時45分

    話題株ピックアップ【夕刊】(2):ノーリツ、イー・ギャラ、IHI

    ■ノーリツ <5943>  1,930円  +42 円 (+2.2%)  本日終値
     ノーリツ<5943>が全般相場軟調のなか逆行高。4日の取引終了後に、25年12月期の連結業績予想について、営業利益が30億円から40億円(前期比67.2%増)へ、純利益が24億円から31億円(同29.3%減)へ上方修正したことが好感された。中国の市況低迷による海外事業の売上高の減少により、売上高は2050億円から2020億円(同0.1%減)へ下方修正したものの、生産性の改善や販管費の抑制などにより利益は上方修正した。

    ■イー・ギャランティ <8771>  1,777円  +33 円 (+1.9%)  本日終値
     イー・ギャランティ<8771>が反発。地銀を中心に投資するありあけキャピタル(東京都中央区)の保有割合が上昇したことが判明した。4日取引終了後に提出された変更報告書によると、ありあけキャピタルの保有割合は9.44%から9.75%に上昇した。報告義務発生日は11月27日。保有目的は「純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。

    ■IHI <7013>  3,019円  +52 円 (+1.8%)  本日終値
     IHI<7013>が4日続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で「群馬県富岡市に固体ロケットモーターの新工場棟を建設する」と報じられたことが好材料視された。記事によると、防衛向けミサイルの推進システムの生産を担う工場として既に着工しており、28年度の完成を目指すとしている。

    ■マクドナルド <2702>  6,400円  +100 円 (+1.6%)  本日終値
     日本マクドナルドホールディングス<2702>は続伸。4日取引終了後、11月の月次IRニュースを発表。既存店売上高は前年同月比5.6%増と、プラス基調を継続した。全店ベースでは同6.9%増だった。これが買いの手掛かりとなった。

    ■コクヨ <7984>  930円  +13.1 円 (+1.4%)  本日終値
     コクヨ<7984>が続伸。同社は4日の取引終了後、ベトナムの文具大手であるティエン・ロン・グループ(TLG)を子会社化すると発表しており、株価の支援材料となったようだ。TLGの主要株主である企業の株式を取得し、TLGの発行済み株式総数の46.82%を間接的に取得する。そのうえで、TLGに対して株式公開買い付けを実施。保有比率を最大で65.01%に高めることを目指す。買付期間は来年10~11月とする予定。取得価額の総額は約276億円の見通し。コクヨはグローバル展開を加速させる。

    ■トレンドマイクロ <4704>  7,167円  -702 円 (-8.9%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
     トレンドマイクロ<4704>が急落。同社は4日にIRデーを開催し、説明内容について動画と資料をホームページで公開した。このなかで26年12月期に関して、売上高成長率がプラス5~7%、営業利益率については17~19%となる見通しを示した。同社の今12月期の売上高は前期比0.5%増の2740億円、営業利益率は約19.6%を計画する。26年12月期の営業利益率が鈍化する見通しを示した格好となり、嫌気した売りを促す要因となったようだ。

    ■ロック・フィールド <2910>  1,314円  -78 円 (-5.6%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
     ロック・フィールド<2910>が後場終盤になって下げ幅を拡大。午後3時ごろ、26年4月期の連結業績予想について、売上高を535億円から509億2400万円(前期比0.5%減)へ、営業利益を14億1100万円から3億7800万円(同69.5%減)へ、最終利益を9億3100万円から5900万円(同81.8%減)へ下方修正したことが嫌気された。上期において、物価高騰による消費者の節約志向が継続する地方・郊外エリアの店舗で需要が後退し、来店客数が前年同期比で減少したことなどが要因。クリスマス・年末年始に向けた消費は堅調に推移すると予想しているものの、引き続き既存店売上高の下振れが見込まれるとして、下方修正した。なお、同時に発表した10月中間期決算は、売上高250億6300万円(前年同期比0.9%減)、営業利益8400万円(同86.8%減)、最終損益1億円の赤字(前年同期1億1000万円の黒字)となり、従来予想の営業利益4億8200万円を下回って着地した。

    ■ジーテクト <5970>  1,835円  -76 円 (-4.0%)  本日終値
     ジーテクト<5970>が反落。4日の取引終了後、筆頭株主であるホンダ<7267>による350万株の売り出しと52万5000株を上限とするオーバーアロットメントによる売り出しを行うと発表しており、短期的な需給悪化への警戒感が働いたようだ。売出価格は12月15日から18日までの期間に決定される予定で、受け渡し期日は価格決定日の5営業日後。政策保有株式の見直しとともに、売り出しを通じて浮動株比率の向上や認知度の向上、投資家層の多様化及び株式の市場流動性向上を図るとしている。なお、売り出し実施後も同社はホンダの持ち分法適用会社である。

    ■アドバンテスト <6857>  20,200円  -500 円 (-2.4%)  本日終値
     アドバンテスト<6857>や東京エレクトロン<8035>が軟調。前日の米株式市場でナスダック総合株価指数は3日続伸し、エヌビディア<NVDA>は上昇したものの、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は下落しており、半導体株全般に買い手控えムードが広がっている。日本時間5日に英紙フィナンシャルタイムズ電子版が、米上院議員らが提出した超党派の法案により、エヌビディアの先端半導体の対中輸出を阻止される見通しになったと伝えているが、時間外でのエヌビディア株の反応は限定的なものとなっている。バリュエーションの高さが指摘される半導体関連株に対しては、利益確定目的の売りも継続しているもようだ。

    ■インターメスティック <262A>  2,010円  -8 円 (-0.4%)  本日終値
     インターメスティック<262A>が反落。4日の取引終了後に発表した11月度の国内月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比3.1%増と増収基調を維持したものの、サプライズ感が乏しいこともあって売りが優勢となった。前月に続きチタンフレームや「ZoffSMART」といった機能性商品の販売が堅調に推移したことに加えて、Snow Manの目黒蓮氏を起用した新CMの展開により、調光レンズをはじめとしたUV関連商品が好調に推移した。

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