（NY時間11:00）（日本時間00:00）
コストコ<COST>　1037.13（+28.39　+2.81%）

　会員制倉庫スーパーのコストコ<COST>が上昇。前日引け後に第３四半期（５月１１日までの１２週間）を発表し、既存店売上高が予想を若干上回ったほか、１株利益も予想を上回った。規模の大きさや熱心な顧客を武器に、同社は関税や経済の混乱を乗り切っていることを示している。消費者は生活必需品を優先しているにもかかわらず、同社は収益性を維持していることを示唆した。

　バクリスＣＥＯは声明で「関税に対応するために調達先を高い関税が課されている国から他の市場へ変更するなど、様々な措置を講じている」と述べた。同社の米国での売上高の約３分の１を輸入品が占める。

　アナリストは「堅調な第３四半期だった。これは、客足の増加と好調な会費に支えられたものだ」と指摘。「同社は海外展開の継続的な拡大、特に中国において有意な成長余地を有している。今後、市場シェアのさらなる拡大と予想を上回る業績が見込まれ、株価の上昇余地は十分にある」と評している。

（５月１１日までの１２週間・第３四半期）
・既存店売上高（ガソリン・為替含む）：5.7％（予想：5.6％）
　　米国：6.6％（予想：6.4％）
　　カナダ：2.9％（予想：3.8％）
　　海外：3.2％（予想：3.6％）
・１株利益：4.28ドル（予想：4.24ドル）
・売上高：632.1億ドル　8％増（予想：633.1億ドル）
　　商品売上高：619.7億ドル（予想：619億ドル）
　　会費：12.4億ドル（予想：12.5億ドル）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

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