（NY時間09:49）（日本時間22:49）
ユナイテッドヘルス<UNH>　305.04（-16.55　-5.14%）

　ユナイテッドヘルス<UNH>が４日ぶりに反落。同社が病状の重い介護施設の入居者の病院への転院を減らすために、施設に対して秘密裏に支払いを行っていたと報じられた。ガーディアン紙が報じた。報道によると、同プログラム下で緊急の病院ケアを必要とした介護施設入居者は、同社の従業員の介入により、そのケアを受けられなかったと伝えている。

　また、同社についてはアナリストからの投資判断の「売り」への引き下げも伝わっている。目標株価も従来の４９０ドルから２７０ドルに引き下げ。同社が２０２５年の業績見通しを撤回し、ＣＥＯを交代させたことを受けて、利益成長にリスクがあると指摘。見通しの撤回後に通期１株利益の下振れリスクが高まり、新ＣＥＯにあらゆることに対処する「キッチン・シンキング」の機会を与えていると表現した。

　また、２０２５年と２０２６年の医療費上昇リスクや、薬局福利厚生管理会社に関する政策リスクを理由に、回復の遅れを予想しているとも述べている。「２０２６ー２０２７年のメディケア・アドバンテージ（ＭＡ）における入札、福利厚生、スター評価のバランスが鍵となる」とも指摘した。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース