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    2025年5月21日 22時45分

    ターゲットが決算受け下落 成長回復計画の頓挫を示す=米国株個別

    (NY時間09:42)(日本時間22:42)
    ターゲット<TGT> 91.54(-6.59 -6.71%)

     ディスカウントストア2位のターゲット<TGT>が下落。取引開始前に2-4月期決算(第1四半期)を発表し、既存店売上高が予想以上の減収となったほか、1株利益、売上高も予想を下回った。これを受けて通期の1株利益の見通しも下方修正している。来客数が減速し、顧客単価も減少した。今回の決算は、同社の成長回復の計画が頓挫していることを示唆している。

     コーネルCEOは会見で「原因として、衣料品、日用品などの裁量消費の弱さ、消費者信頼感の低下、関税に関する不確実性、および同社の多様性推進策の停止に対する顧客の反発」を挙げている。一方、eコマースの成長を明るい材料として挙げた。

     傾向は小売業界全体に影響を及ぼしているが、同社は同業他社よりも脆弱な立場にある。売上高の約65%が衣料品、家庭用品、非消耗品で占められているのに対し、ウォルマート<WMT>など競合他社は売上高の大きな割合を食料品に依存している。

     同社は経営陣の異動を発表。20年以上のキャリアを持つベテランで、コーネルCEOの後任候補と目されていたヘンニングトン氏の退社を明らかにした。後任には、フィデルケCOOが就任し、新たに設立されたマルチイヤー・アクセラレーション・オフィスを率いて、同社が成長ロードマップにおける迅速な進展を実現するための取り組みを推進する。

    (2-4月・第1四半期)
    ・既存店売上高:3.8%減(予想:1.9%減)
      デジタル:4.7%増(予想:4.9%増)
    ・1株利益(調整後):1.30ドル(予想:1.66ドル)
    ・売上高:238.5億ドル(予想:240.1億ドル)
    ・粗利益率:28.2%(予想:27.5%)
    ・営業利益:14.7億ドル(予想:10.8億ドル)
    ・EBITDA:22.9億ドル(予想:18.4億ドル)
    ・顧客取引件数:2.4%減
    ・平均取引額:1.4%減(予想:1.67%減)
    ・デジタル売上高比率:19.8%
    ・総店舗数:1981店
    ・店舗売上高(既存ベース):5.7%減

    (通期見通し)
    ・1株利益(調整後):7.00~9.00ドル(従来:8.80~9.80ドル、予想:8.43ドル)
    ・売上高:1桁台前半の減少
    ・1株利益:8.00~10.00ドル

    【企業概要】
     生鮮食品、ドライ・グロッサリー、乳製品、冷凍品などの一般的な商品を販売し、自社クレジットカードも発行する米国の総合ディスカウントストア。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース