（NY時間11:01）（日本時間00:01）
アーチャー・アビエーション<ACHR>　11.09（+2.01　+22.11%）

　空飛ぶタクシーを手掛けるアーチャー・アビエーション<ACHR>が大幅高。前日引け後に１－３月期決算（第１四半期）を発表し、売上高は計上しなかったものの、１株損益の赤字は予想ほどではなかったものの、ＥＢＩＴＤＡの赤字は予想以上だった。第２四半期のＥＢＩＴＤＡ見通しも予想を上回る赤字を見込んでいる。

　ただ、株価は大幅高。ＵＡＥでのローンチが予定通りに進んでいるとし、堅固なパートナーシップを堅持していることや、アナリストも進展の兆候を歓迎している。

　「同社のｅＶＴＯＬミッドナイトは、年後半のＵＡＥでのローンチに向け順調に進んでいる。米連邦航空局（ＦＡＡ）の認証手続きも進展しており、パランティア<PLTA>との新たなソフトウェアＡＩパートナーシップも締結。また、アンドゥリル社との防衛技術パートナーシップは、同社にとって最大の機会の１つとなる見込みだ」と指摘している。

　さらに、「第１四半期の現金ポジションが１０億ドルを超えたことは長期的な投資家の関心を示している」とも付け加えた。

（１－３月・第１四半期）
・１株損益：0.17ドルの赤字（予想：0.27ドルの赤字）
・売上高：0ドル（予想：550万ドル）
・営業費用：1.44億ドル（予想：1.33億ドル）
・EBITDA（調整後）：1.09億ドルの赤字（予想：1.03億ドルの赤字）

（４－６月・第２四半期見通し）
・EBITDA（調整後）：1.0～1.2億ドルの赤字（予想：1.02億ドルの赤字）

【企業概要】
　電動垂直離着陸(eVTOL)航空機ミッドナイトの設計・開発を行う。高エネルギーバッテリー、高性能電気モーター、先進フライバイワイヤ飛行制御システムなどの技術を利用した航空機を設計・開発する。ミッドナイト機の認証取得とそれを用いた都市型航空モビリティ(UAM)ネットワークの構築に取り組む。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース