（NY時間15:12）（日本時間04:12）
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　メタ<META>はきょう、拡張現実メガネ「オリオン」を発表した。一見すると普通のメガネのように見えるが、普通のメガネではない。現在も開発中のこのメガネは、かけると周囲の状況がはっきりと見えるが、マイクロＬＥＤ技術を用いた小型プロジェクターによって、画像やテキストが重ねて表示される。

　ＹｏｕＴｕｂｅのクリップやテキストメッセージ、ビデオ通話など携帯電話やラップトップで行われている作業を目の動きで操作され、付属のリストバンドが微妙な指の動きで、クリックやスクロールの画面上の動作に変換する。

　メガネのレンズはガラス製ではなく、ＥＶの電力変換やバッテリーシステムで使用されている炭化ケイ素でできている。炭化ケイ素は光を非常に極端な角度で屈折させるため、虹色効果や迷光線なしで画像を表示しながら、通常のレンズと同様に現実の世界もはっきりと見ることができるという。これは他のＡＲヘッドセットでは問題となっていた。また、炭化ケイ素はガラスよりも軽いため、重量の点でも長年の問題の解決に役立つ。

　オリオンは現時点で一般消費者向けへの販売は計画されておらず、その前に社内テストを繰り返している段階。最終的には、ハイエンドのラップトップと同等の価格帯の製品を開発することを目指しているという。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース