（NY時間13:16）（日本時間02:16）
コー・マイニング<CDE>　6.48（-0.61　-8.55%）

　鉱物資源のコー・マイニング<CDE>が下落。銀価格が高騰する中、同社はカナダの同業シルバークレスト・メタルズ社を１７億ドルで買収すると発表した。シルバークレストの本日のトロント株式市場での時価総額は１３億８０００万ドルで、それと比較するとかなり割高となる。

　合併後の新会社は２０２５年までに年間約２１００万オンスの銀を生産し、約７億ドルの売上高を生み出す見込みだという。同社のクラビスＣＥＯは声明で「今回の買収により、初日から弊社のバランスシートは大幅に強化される見込みだ」と述べた。

　銀価格は２０１２年以来の高値まで上昇し、銀は今年最もパフォーマンスの良い商品の１つとなっている。今回の買収により同社は、シルバークレストのメキシコにあるラス・チスパス鉱山に参入できる。

　アナリストからは「今回の取引の評価額は、高品位の埋蔵量と資源量に支えられたラス・チスパスの極めて低コストな構造のおかげで、ある程度は正当化される」との評価も出ている。

【企業概要】
　米国・カナダ・メキシコにおいて鉱山を操業し、採掘した金・銀などの鉱物資源を販売する。メキシコ北部のPalmarejo鉱山や米国ネバダ州北西部のRochester鉱山などで採掘を行う。鉱山の権益取得のための企業買収も行う。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース