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    2025年12月5日 0時47分

    ダウ平均、ナスダックとも小動き 物色の矛先が拡大=米国株序盤

    NY株式4日(NY時間10:46)(日本時間00:46)
    ダウ平均   47890.23(+7.33 +0.02%)
    ナスダック   23479.69(+25.60 +0.11%)
    CME日経平均先物 50640(大証終比:-360 -0.71%)

     きょうのNY株式市場、ダウ平均、ナスダックとも前日付近での小動き終始している。本日は様子見の雰囲気が強まっているようだ。ただ、底堅い推移は続いており、投資家は来週のFOMCでのFRBの利下げが、世界的な年末ラリーを後押しすると期待しているようだ。

     また、物色の矛先も、これまでのIT・ハイテク株一辺倒から景気循環株などへ裾野が拡大している。IT・ハイテク株の高バリュエーションへの懸念は依然根強い中、投資家はディフェンシブや出遅れセクターにローテーションしており、小型株の指数であるラッセル2000は最高値に接近。

     一部からは「出遅れセクターへのラリー拡大が期待される。ラッセル2000は金利に敏感だが、投資家は景気後退なき利下げへの期待を強めている」との声も出ている。

     チャレンジャー&クリスマスがこの日発表した企業のレイオフ件数は10月に急増した後、11月は減少したものの、過去3年で最も多い11月となった。政府機関閉鎖の影響で米雇用統計の発表が遅れる中、労働市場の判断は民間の指標に依存する状況。前日のADP雇用統計も雇用者数が予想外の減少を示し、労働市場の冷え込みを示唆していた。

     市場は来週を含めて来年末までに、FRBの4回の利下げを織り込んでいる。ただ、景気自体は堅調を維持すると楽観視しており、トランプ大統領がハト派と目される人物を次期FRB議長に選ぶとの見方も要因に含まれている。

     なお、先ほど発表の米新規失業保険申請件数は19.1万件と22年以来の低水準となったものの、利下げ期待に変化はなく、米株式市場も底堅い推移を続けている。

    アップル<AAPL> 281.42(-2.74 -0.96%)
    マイクロソフト<MSFT> 478.79(+1.06 +0.22%)
    アマゾン<AMZN> 228.44(-3.94 -1.70%)
    アルファベットC<GOOG> 317.53(-3.09 -0.96%)
    アルファベットA<GOOGL> 316.71(-2.92 -0.91%)
    テスラ<TSLA> 449.75(+3.01 +0.67%)
    エヌビディア<NVDA> 182.89(+3.31 +1.84%)
    メタ<META> 665.61(+26.01 +4.07%)
    AMD<AMD> 217.35(-0.25 -0.11%)
    イーライリリー<LLY> 1015.59(-17.97 -1.74%)

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース