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    2025年7月26日 1時37分

    来週はFOMC パウエル議長は論争を避ける可能性

     来週はFOMCが予定されている。市場では今回は据え置きが確実視されており、経済見通しなどの公表もないことから、パウエル議長の会見一点に焦点が集中しそうだ。記者らは、利下げを求めるホワイトハウスからの圧力やトランプ大統領によるFRB本部改修への批判について、パウエル議長に質問を浴びせようとするだろう。

     しかし、これに対してエコノミストは「議長はこれまで公の場でそうした話題をほぼすべて避けており、今回もその姿勢は変わりそうにない。よって、記者団からのそうした質問はすべて無駄な機会になり、議長は議会から与えられた職務に専念していると繰り返すだけだろう」との見方を示した。

     会見と同時に市場の関心は9月FOMCに移るだろうが、市場は9月の利下げ確率をほぼ五分五分と見ている。しかし、同エコノミストは、「パウエル議長はFRBのスタンスについて、今回は多くを語らない可能性がある」と指摘している。

     パウエル議長は9月FOMCまでに2回の米雇用統計と2回のインフレ指標を見ることができ、これらが9月について考える上で重要な指標になると指摘する可能性がある。

     6月に示されたFOMC委員の金利見通し(ドットプロット)では、年内2回の利下げ予想が中央値で示されていたが、パウエル議長はこれを、一時点のスナップショットとして、その重要性を低く示す可能性があるとも付け加えた。

    MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

    株探ニュース