「MATANA」とは、米シリコンバレーのテック企業をリサーチするコンステレーション・リサーチ創業者であるレイ・ワン氏が提唱した呼称であり、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、テスラ、アルファベット、エヌビディア、アップルの6社の頭文字により構成されている。米国の巨大テック企業の呼称としては、アルファベット(グーグル)、アマゾン、メタ・プラットフォームズ(フェイスブック)、アップル、マイクロソフトの巨大テック5社(ビッグ5)を指す「GAFAM」が用いられてきたが、「MATANA」は近年の巨大テック企業の勢力図の変化を反映したものとなっている。すなわち、迷走と影響力の衰えが目立つメタがビッグ5から脱落し、新たに電気自動車(EV)大手として君臨するテスラ、人工知能(AI)の躍進を支える半導体メーカーのエヌビディアを加えたものとなっている。「MATANA」は株式市場において時価総額で圧倒的な存在感を示すばかりではなく、今後の技術革新を牽引するテクノロジーリーダーに位置づけられる巨大テック企業群として注目を集めている。