半導体は「産業のコメ」と呼ばれ巨大な産業を形成している。DRAMやフラッシュメモリーなどの半導体チップを作るための製造装置メーカーは、市況関連銘柄として好不況の波をうまく捉えることができれば大きな利益を得ることも可能なため投資家の人気も高い。新型コロナウイルスの感染が拡大する中にあっても、半導体に対するニーズはむしろ高まっており、世界的な需給逼迫の影響が懸念されている。米中対立を背景に、米国が中国半導体受託大手に制裁を科したことも供給不足の背景となっており、需給逼迫の解消に向けた関連各社の生産能力の拡充が注目される。